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五月の草地のメインはオオイタドリとヨシ

手前がヨシの群生。奥の方にオオイタドリが群生している。

借家の隣の空き地で、オオイタドリが背を伸ばしている。
ヨシも、一面に生い茂っているが、まだ背丈が低い。

今年の春は、気温が低めなので、ヨシの生育が遅れているようだ。
そんなヨシの事情にお構いなしに、オオヨシキリがキョキョジキョキョジと、にぎやかにさえずっている。
姿は見えないが、赤い口を思い切り開けて、鳴いている様子が目に見えるようである。

ヨシの根もとには、カナムグラが地を這っているのが見える。
蔓は、まだ短く、じっとヨシの動静を探っている様に見受けられる。
やがてヨシが成長すれば、カナムグラはヨシの茎に絡まって、上空に葉を伸ばす。
そうやって、ヨシの仄暗いジャングルで、太陽光を獲得する戦略のようである。

今年はオオイタドリの進出が際立っている。
数年前までは、ヨシ原の辺縁で勢力を伸ばしていたのに、ヨシ原の真中あたりにも株を増やしている。

草地の勢力分布が、年ごとに変化するのが面白い。
それぞれのアレロパシー(他感作用)の力の差なのだろうか。

ウィキペディアを開いてみると、アレロパシーとは植物他種への妨害だけでなく、動物や微生物を引き寄せたり防いだりする効果も含むのだという。
てっきり根から毒を出してライバルを追い払うだけだと思っていたが、もっと複雑な機能があるらしい。

さて、この草地で、外来植物のオオハンゴンソウが猛威をふるっていたのは、2016年頃だった。
そのオオハンゴンソウが段々衰退して、去年の夏ごろは、見る影もなかった。

今年は、在来種のオオイタドリの生育が目覚ましい。
今年をもって、オオハンゴンソウはこの草地から放逐されるのか。

オオイタドリとヨシの、それにヤンチャなカナムグラも参加しての、和のコミュニティが、そういう段取りを進めているのかもしれない。
なんてことがあるのか。

いや、無いとは限らない。
植物にだって意思の疎通はあるかもしれない。
年々衰退していくオオハンゴンソウを尻目に、鬱蒼としたジャングルを築きつつあるヨシ。
ヨシに追随するオオイタドリとカナムグラ。

「侵略的外来種」のオオハンゴンソウが消えた理由は、和のコミュニティに因るとしたら。
今年の8月が楽しみである。

ところで、隣の草地では大活躍のオオイタドリだが、海外では、「侵略的外来種」として猛威をふるい、嫌われているという。

私のような素人の思い入れをはるかに超えている。
自然は、人間の都合など一切考えてはいないのだ。


背が高いオオイタドリ。

ヨシの根もとに育ち始めたカナムグラの姿が見える。

草地とはブロック塀で区切られた借家の空地。
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