2019/12/23

コリをほぐす超強力流水風呂

5年ぐらい前の話である。
私がよく行っていた銭湯が改装オープンしたときのこと。

どんなふうに改装したのかなと興味津々で行ってみると、浴場のタイルを貼り替えたりカランを最新式のものに替えたりで、いろいろとリニューアルしていた。
そのなかで特に目を引いたのが、「コリをほぐす超強力流水風呂」の出現であった。

いままでは「多連式マッサージ・ジェットバス」だけだったが、ジェットバス系がひとつ増えたのだ。
それが、「コリをほぐす超強力流水風呂」。

浴槽の壁には、「危険ですので中学生以下のご入浴は禁止します」という注意書きのプレートが貼られてあった。
私はその「禁止します」という随分な言葉に違和感を覚えたのだった。

「浴室内での喫煙はご遠慮下さい」とか「刺青をしている方のご入浴はお断り申し上げます」とかが一般的ではあるまいか。
いきなり「ご入浴は禁止します」とくるかね、普通。
しかも「危険ですので」ときたもんだ。

私は、かなり「中学生以上」の年齢である。
なので、その危険の程度を知るべく「コリをほぐす超強力流水風呂」を体験することにした。
そのときは、実際のところ肩こりが酷かったのだ。
 
奥行き1メートルぐらい、幅4メートルぐらいの細長い浴槽の端に、「コリをほぐす超強力流水風呂」の発生装置らしき機械が、細いステンレスパイプの格子に覆われて設置されていた。
装置とは反対側の浴槽の端にステンレス製の手すり付き階段が四段、浴槽の底に延びている。

浴槽に入ると、かなりの深さである。
身長167センチの私の腰上ぐらいの深さ。
水深90センチぐらいはある。

浴槽にはややぬる目のお湯が張ってあった。
その湯の中を歩いて装置に近づく。

ステンレスパイプ格子の奥には、ステンレス製の網で出来た四角い箱が設置され、箱の中に漁船のスクリュウのようなものが見えた。
装置の両側の壁にはステンレス製のパイプ手すりが備えられている。

ちょっとかがんで装置に背を向け、その手すりを握って体を支えると、右手の届く位置にボタンスイッチがふたつあった。
壁に設置された上下のボタンで、上のボタンには「止」の字、下のボタンには「オン」の字が刻まれている。

これは、おかしい。
「止」ときたら「動」のはず。
「オン」ときたら「オフ」でしょう。
しかも「オン」は英文字で「ON」と書くべきでしょう。

「これは、素人の手作りくさい」と私は思ったが、好奇の指がすでに「オン」を押していた。
「グイングオン」という装置の始動音とともに、水面が波立ち始めた。

「グゴゴゴゴー!」
徐々にスクリュウの回転が高速になっていくとともに波の高さが増し、その波に水中からの泡沫が激しく混入している。

と同時に、私の背中に大きな水圧がかかった。
手すりを握りしめていないと、私は水圧に押されて、流水に押し流されそうだった。

その装置はまるで「筋トレマシン」。
私はそう感じつつ、しばらくは筋トレを楽しんだのだが、この私には腕にかかる負荷が大き過ぎる。
そこで、右手を手すりから離すとすばやく「止」のボタンを押した。

右手の支えを失った私の身体は左側に回りかけたが、すぐに安定した。
泡沫が消えて、装置がピタリと静止したのだ。

すごい力だった。
私の両腕は、筋肉痛になりそうだった。

これでは、中学生以上でも腕力のないものには危険である。
きっと銭湯の経営者のオヤジが、物好きにも素人手作りで、こんな程度の過ぎる装置を設置してしまったのだ。

まったく警察がよく許可したもんだ。
もっとも管轄は市の保健所なのだが・・・・・・

それからも私はちょくちょくこの銭湯に通ったが、「コリをほぐす超強力流水風呂」には近づかなかった。
私がこの銭湯を訪れていたときは、「コリをほぐす超強力流水風呂」を利用しているお客さんを見かけることはなかった。

「コリをほぐす超強力流水風呂」の水面は、ずうっと静まり返っていたのだ。
あの日までは。

私は今でもあの日の光景をよく覚えている。
ガランとした銭湯の浴場。
射し込む夕陽。
波間に見え隠れする少年の青ざめた顔。

それは残暑が厳しい9月の終わり頃のことだった。
私は仕事を早めに切り上げ、汗だくになった身体をお湯で洗い流そうと銭湯に立ち寄った。

いつもより早い時刻に入ったその日は、銭湯はめずらしく空いていた。
脱衣場には、長椅子に寝そべっている老人がひとりいるだけだった。
浴場内は、小学生の少年と、浴場のタイルの床の上で口をあけて寝そべっている老人がひとり。

私は「多連式マッサージ・ジェットバス」にゆっくりとつかり、一日の疲れをもみほぐした。
それからカランに向かって粘っこい汗を洗い落とした。
鏡には、すっかり年老いた男の顔が映っている。
まあ、私の顔なんだけどね。

浴場の窓から西陽が射し込んで、床の一画を照らしている。
西陽の光を避けようと、寝転んでいる老人がタイルの上で痩せた身体をずらしている。
静まり返った黄昏のひとときだった。

私が髭を剃ろうとカミソリを頬にあてたとき、背後で「グイングオン」という音がした。
それは久しぶりに聞く「コリをほぐす超強力流水風呂」の装置の始動音だった。

私は手を止めて、「コリをほぐす超強力流水風呂」の方を振り返った。
「グゴゴゴゴー!」と轟音をたてて、細長い浴槽は激流のように波打っていた。
波のために水面が盛り上がり、浴槽からあふれたお湯が、寝そべっている老人の方へ流れている。

装置の前には誰もいなかった。
目を装置の反対側の方へ移すと、あの小学生の少年が激流に押さえ込まれてステンレスの階段に貼り付け状態になっていた。
少年の頭が波の合間に見え隠れし、頭が水流に水没するたびに髪の毛が海藻のように波に揺らいでいる。

波の合間に見えた少年の口元が、波に抗うように動いている。
私は立ち上がって激流状態の「コリをほぐす超強力流水風呂」に近づいた。

少年の口からは、「トメテトメテ」というか細い声が聞こえた。

これはなんという光景だろう。
おだやかな夕暮れのひととき、銭湯の浴場の一画で溺れかけている少年。
そんなことにも気がつかずに、タイルの上で眠りこけている老人。

少年は日常の深みにはまってしまったのだ。
ちょっとした少年の好奇心が、彼の死を招いているのだ。

私はこの光景を静かに見下ろしていた。
遠い世界からのように「トメテトメテ」という声が聞こえる。
それはまるで老婆が唄う御詠歌のようだった。

「みなかみは いづくなるらん いわまでら きしうつなみは まつかぜのおと」

いったいこの川の上流はどこにあるのでしょう。
そこへ行けば観音様に会える。
この川岸をうつ波の音が風に揺れる松葉の音と唱和し、上流にいらっしゃる観音様の教えを広めているようだ。

少年の「トメテトメテ」というかすかな声が、見知らぬ川景色を幻出させていた。
私の背後で、老人が痰のからんだ喉を鳴らす「ゴロゴロ」という音が聞こえた。
その音で、私は現実にかえった。
老人の浮き出た肋骨のような赤裸々な現実。

私は、急いで装置の「止」ボタンを押し込んだ。
「シュン」という音がして、浴槽の水面はすぐに静水にもどった。

少年は、飲み込んだお湯を吐きながら、よろよろとステンレス製の階段をのぼっている。
目覚めた老人が「ヤメロ、バカーッ!」と訳のわからない奇声をあげながら起き上がった。

銭湯の従業員が、あわてて浴場のガラス戸を開ける。
平穏だった死の幻想が、騒然とした生の現実に入れ替わったのだった。

その後聞いた話だが、私が小学生だと思った少年は、小柄な中学生だったという。
あの「コリをほぐす超強力流水風呂」の装置は取り外され、今では細長い浴槽を老人が歩行浴しているという。

久しぶりに銭湯に入り、列をつくって歩行浴をしている老人たちを見かけたら、5年ぐらい前の光景を思い出してしまったので、ここに書きとめておくことにしたしだいである。


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2019/12/15

弘進ゴム製の防寒着「HUMMER HM-3300」を買った

弘進ゴム製の防水防寒具
HUMMER HM-3300。

冬場の愛犬の散歩などに使っていた防寒着が、だいぶショボくなってきたので新調することにした。
いつも利用している大野の作業用品店で、おNewの防寒着を買った。

レインウェアも兼ねていて、デザインもまあまあ、値段もまあまあというところで決定。
購入した防寒着のメーカーは、なんと「弘進ゴム株式会社」。

「弘進ゴムって、仙台に本社があるあの長靴メーカーの弘進ゴムなのか」と、ちょっと意外だったが、現在の弘進ゴムは長靴の他にレインウェアとか防寒着も作っているようだ。

子どもの頃の長靴は、弘進ゴムかミツウマだったように記憶している。
ミツウマの本社も北国のほうじゃなかったかな。

津軽地方で使う長靴は、防寒用でなければ役に立たない。
子どもたちの長靴が活躍する場は、冬の雪の上がほとんどだったからである。

そして津軽地方の厳冬期に対応できる長靴は、北国の会社でなければ作れない。
なんて、子どもの頃の長靴の思い出に浸りながら、極論を履いて、いや極論を吐いてしまった。

それはともかく、私が購入した弘進ゴム製の防水防寒着は「HUMMER(ハマー) HM-3300」という製品である。
ワーキングウェアのデザインがアウトドアレジャーウェアっぽくなってきたのは、最近の流行だが、弘進ゴムの「HUMMER HM-3300」もその傾向にある。

私が20代の頃の防寒作業着といえば「ドカジャン(土方ジャンパー)」が一般的だった。
この頃は、時代が「スタイリッシュ」を求めているようだ。


裏地はキルト加工
キルト裏地。


この「HUMMER HM-3300」も北国のどこかの工場で作っているのだろうなあと思いながらタグに目をやると「MADE IN MYANMAR」とあった。

「え、ミャンマーって熱帯地方だべなあ」と驚いたが、まあ、防寒着の設計がしっかりしていれば、製造はミャンマーでもいいんじゃないということで納得。
タグにはシャレたアイコン付きで「保温設計」・「防水設計」と記載されている。

さて、「HUMMER HM-3300」の購入価格は、防水防寒スーツ上下セットで税込み6,578円。

タグに記してある材質は以下の通り
  • 表地:ポリエステル100%PVCラミネート/ドビーリップ はっ水(水をはじきやすい)
  • 中綿:ポリエステル100%
  • 裏地:ポリエステル100%アクリルコーティング
夕方の愛犬の散歩のときに着てみたが、今日の気温はこの時期にしてはちょっと高め。
厳冬期にならないとホントウの防寒性能はわからない。
でも、ほんのりと上体を包み込むような温かさであった。
買い物に大ハズレがなかったので一安心。


裾から中綿が出ている
裾から白い中綿が出ている。

ただ、気になった点が三つほどある。

上の写真のように、上着の裾を絞っているゴム通しの穴から白い中綿がはみ出ている。
こんな仕上げで大丈夫なのかなあと心配である。

次は、ファスナーが華奢で弱そうなこと。
しかも、YKK(YKK株式会社)製じゃない。

私が着用している「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」や「Columbia(コロンビア)」や「RATERA(ラテラ)」や「mont-bell(モンベル)」などのアウトドアウェアのファスナーはすべてYKK製である。

「自重堂(じじゅうどう)」や「bigborn(ビッグボーン)」などのワーキングウェアメーカーのファスナーもYKKである。
冬山や工事現場で着用するウェアのファスナーのほとんどがYKK製なので、YKKじゃないと、ちょっと不安な気分になる。

どんなシーンでも、ファスナーが頑丈でスムーズでないと快適ではない。
上着は着た後に閉じることができなければ、衣服として役にたたないのである。

そして三番目の気になる点もファスナーのこと。
下の写真のように、ファスナーが襟元の位置から上へ上げづらい。

吹雪のときは、フードで頭部を覆って、ファスナーを目一杯上に上げて、首から体温が奪われるのを防ぐのがベスト。
ファスナーの不具合でそれができないのは、快適ではない。
防寒具としても十分ではない。


ファスナーがスムーズに上がらない。
この位置からファスナーの動きがスムーズでない。

首から上へファスナーがスムーズに上がらない原因は、下の写真にある襟元のベロ状のものが、スライダーの移動の障害になっているためである。
このベロは、ネック部の保温のために付けられたものと思われるが、ファスナーが上がらないのでは、本末転倒。
ここがいちばん残念なところである。

ともあれ、着心地がまあまあなので、「HUMMER HM-3300」も悪くはないなという感想を持った。
とくにフードがいい感じである。
ファスナーのスライダーがうまく上がると、ベロが顎をおさえる具合になってフードのフィットを高めているように感じた。
頭部や首が暖かくて、しかもフードが視界をそれほどさまたげていない。
この点は気に入っている。

これから津軽地方は厳冬の季節を迎える。
そのときにどれだけの対応力を発揮できるのか、今から楽しみにしている。


襟元のベロが邪魔。
襟元のベロがファスナーの邪魔をしている。

2019/12/11

廊下のない箱

目をあけたら、長い廊下が前方に延びていた。
ほの暗い廊下のずっと先に、青白いガラス戸が小さく見える。

見知らぬ廊下だが、どこか懐かしい。
あのガラス戸の先には、小さな庭があって畑があって、その先に水田が広がっている。

そういう景色なら知っている。
子どもの頃の生家の景色。
この長い廊下は、そこへ通じているのか。

そんな夢を見ていると、目がさめた。
目の前に台所がある。
台所の窓から、夜明けの青白い光が狭い廊下を照らしている。
すぐ近くの右手にはトイレのドアがある。
そこまでは、立ち上がって四歩ぐらいの距離だ。

やっと身を起こして、ヨロヨロと歩きトイレのドアを開ける。
廊下は、こんなにも短かったのか。

壁に手をあてて身を支えながら用を足し、身体の向きをかえる。

すると布団は、目の前にあった。
ぬけだした布団の空洞が、だんだんと小さくなっていく。

その隙間に足を這わせる。

老いるとはこういうことなのかと思い知る。
廊下が短くなって消えていくことなのだ。
こどものころ、あんなにも長かった廊下が、今はどこにも見当たらない。

視界が狭まって、そしてついには、廊下のない等身大の箱の中におさまる。

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2019/12/06

冬になってサンシュユの実が甘くなった

雪の中のサンシュユの木
平和公園の島にあるサンシュユの木(写真中央)


夏頃はあまり目立たなかったサンシュユの実が、落葉したらよく目につくようになった。
実を覆っていた葉っぱが消えたので、小粒の赤い実が顔を出したのだ。

こうして姿をあらわすと、たくさんの実が葉陰に潜んでいたことがわかる。
裸木にたくさんの赤い実がついている姿は、見ていて楽しい。

サンシュユは、春の残雪の頃に花を咲かせはじめる
平和公園では、一番最初に咲く花である。

早春には、黄色い可憐な花が盛りだくさんに枝を覆って美しい。
葉が出るよりも早く花が咲くので、木全体が黄色に覆われているのが遠くからでも確認できる。


しぼんできたサンシュユの果実
しぼんできたサンシュユの赤い実。


あの花のほとんどが実になるのだから、落葉しても赤い実で賑わっているのだ。
落葉する前は、紅葉が美しい。

サンシュユの紅葉は、渋い赤色で落ち着いた雰囲気がある。
春から初冬まで、見る者を癒やしてくれる趣多い樹木である。

サンシュユの赤い実はグミによく似ている。
漢字では「山茱萸」と書き、日本ではヤマグミの別名がある。

でもサンシュユは、ミズキ目ミズキ科でグミ科ではない。
グミは、バラ目グミ科の植物。
グミではないが、赤く熟した果実はグミのように美味しそうに見える。


サンシュユの総苞片と赤い実
しぼんできた果実と、その後の総苞片(この中で蕾が育っている)。



秋の中頃に、愛犬の散歩コースである平和公園の池の島を通りかかった。
八畳間ほどの広さの小さな島に、四メートルぐらいの高さのサンシュユの木がある。

サンシュユの赤い実は、食べることができると言われている。
そろそろどうだろうかとつまんで食べてみたが、渋みと酸っぱさが口のなかに広がった。
甘みがほんの少々感じられただけだった。

つぎに秋の終わり頃に食べてみたが、渋さと酸っぱさが後退して甘みが強まっていた。
それから、島を通るたびに三粒ぐらいつまんで食べている。

サンシュユの実は乾燥させて生薬として利用され、その効能は強精作用だそうである。
ホホホホ、食べすぎに注意だね。

極端に精が強くなっても困りものだからね。
もっともその効能が本物であるならの話だけど。

雪が降るようになったこの頃は、甘さが増したように感じられる。
甘いといっても、熟した柿のような甘さではなく、ほんのりとした甘さ。
もうこの時期になると、果肉はハリがなくなってベチャベチャした食感である。

赤い実を口の中に入れて、大きな種を雪の上に吐き出す。
こんなことをやっているのは、公園の散歩者のなかで私だけかもしれない。

こうして、サンシュユの実が枝から落下するまで私のつまみ食いは続くのである。

(※この記事は、サンシュユの実の生食をすすめるものではありません。)


池に枝を差し出しているサンシュユ
赤い実と白い雪。

2019/11/30

私の店は禁煙だからね

月末恒例の飲みへと、独り夜の街へでかけた。
一ヶ月仕事に精を出した自分へのご褒美の日である。

小路にある赤提灯の居酒屋で、焼魚やモツの煮込みなんかを食べてビールをグビグビ。
そのあとは小路の奥のカラオケスナックで歌をガナッた。

「歌をガナッた」とは、わめくように大声で歌ったということね。

私が歌いに行くカラオケスナックに、歌の上手い人は来ない。
常連客の歌唱力は、みんな私とチョボチョボ。

風体も私とチョボチョボのお客が寄るショボい店だ。
カラオケの機械も超旧式で、マイクはワイヤレスじゃない。
古物同然である。

お客の歌唱力はそれぞれチョボチョボだが、私が歌い終わっても誰も拍手をしない。
この店のお客は、まわりのことを気にかけないマイペースな連中ばかりである。
痩せて髪の長い中年のママさんが「上手い上手い」と三回ばかり手を叩くだけ。

十八番の「山谷ブルース」他二曲ばかりガナったころからお店が混みだした。
カウンター席がしだいに埋まって、私の隣に酔っ払いの老人が座った。
見知らぬ顔である。

昼の三時から今までずっと飲んでいたという酔っぱらい老人の話。
夜の九時頃のことだったから、この老人は六時間ぐらい飲んでいたわけだ。

禿げかかった白髪頭に、歯の欠けた口。
メガネがずれて、目がお酒で溶けている感じ。
でも、物言いはとても謙虚で、突っかかってくるような酔い方ではない。

私がカラオケを歌い出すと、隣の老人も小さな声で歌い出す。
私は音程を外しがちだが、この老人はしっかりと音程をたどっている。
私が歌い終わると「先輩、上手だねえ」と目をトロトロさせている。
2~3曲、そんなことの繰り返し。

「先輩先輩って言うけれど、オタクの方が先輩でしょ」
私は、鼻水を垂らしてニタニタしている老人にそう言った。

すると老人は「いやいや先輩」と言う。
「俺は68歳だけど、オタクさんは何歳だね?」と私が聞くと鼻水老人は「67歳」だってさ。

私はまだバリバリの働き者で、そんなに老け顔ではないと思っている。
今でも修羅場を手際よくこなしているから、私の体つきも老人のものではない。

それなのにこの酔っぱらい老人は、どうして私を自分よりも年上と見抜いたのだろう。
わずか1歳の差じゃないか。
酔っていても、姿勢だって私のほうがちゃんとしているのに。

ひょっとしたらこの老人は酔っていないのかもしれない。
酔ったフリをして、事細かく私を観察していたのかもしれない。
などと思って、隣に目をやると相変わらずの鼻水顔。

どう見たって70歳ぐらいの年寄りである。
だが、その年寄りの目が一瞬キラリと光った。
老人の目の焦点が私をとらえている。

「そういうことか、この偽爺め!」
私はカウンターに飛び上がった。
私を追ってナイフが空を切る。

刃が湾曲しているククリナイフだ。
「一度抜いたククリナイフは、血を吸わせてからでないと納めてはいけない」という言い伝えのある戦闘ナイフである。
私はカラオケのマイクを握って、カウンター席の後ろの壁に飛んだ。
執拗に私を追って光るククリの切っ先。

私は両膝を抱えて空中で回転し、揃えた足で壁を蹴った。
水泳選手が競泳プールでターンするみたいにね。

ククリの切っ先を交わし、偽老人めがけて飛びかかり、マイクのコードを刺客の首に巻き付けて締め上げた。
偽老人の殺し屋は、「ゲッ」とうめいてバタリと床に倒れた。

緩んだ手から落ちたククリナイフが重い音をたててボロスナックの床の上に転がる。

「まだまだ若い者には負けねえぜ」
私は、年季の入ったククリナイフを拾い上げて、そうつぶやいたのだった。

今まで呆然と静止していたスナックの客たちが、パチパチと手を叩いている。
歌を歌っていたときは知らんふりしていたくせに。

スナックのママが愛用のコルトディフェンダーを握って、気絶している偽老人のこめかみに銃口を向けた。
細い指が今にも引き金を引きそうである。

「やめな、酒がまずくなるぜ」
私は、お湯割り焼酎の入ったコップでママを制した。

それでもママは引き金を引いた。
銃口からポッと燈火が・・・
「こっちはライターよ。でも私の店は禁煙だからね」

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2019/11/27

トレーニングデイな仕事

今日の仕事はしんどかった。
久々にしんどい現場仕事だった。

というのは、急な仕事で職人が集まらず、結局私一人で看板を外さなければならないことになったのだった。
正確に言うと私一人プラス塗装屋のニイチャンが一人の合計二人。
塗装屋のニイチャンが高所作業車をグイーンと操作し、私は看板外しに専念するというお仕事内容。
よって、看板外しの実働は私一人だったといっても過言ではないのだ。
まあ手慣れた「肉体労働」なんだけれど。

その看板というのがアルミ複合板の外周を壁面にビス止めして、内側はシリコンとか接着剤とかコンクリートボンドとかでビッチリと接着したもの。
ビスはインパクトドライバーで簡単に外せたが、看板自体は容易に外せない。
接着剤が効いているからね。

全長70cmほどの長めのバールを看板の裏側に差し込んで、接着剤を剥がしながら看板を壁面から剥いでいくという作業である。
当然壁を傷つけてはいけない。
壁から看板を剥がすときは、塗装屋のニイチャンも手伝ってくれたけど。
まあ、楽ではなかった。

この年齢でよくやれたもんだ。
68歳っす。
逆に考えると、現場仕事はまだまだやれるってことかな。

閉店する店舗の看板で、平米数にして70平米ぐらいの量だった。
全部外し終わった頃には、日が暮れて雨が降り出したしまつ。

昼頃は晴れていて岩木山がきれいに見えていた。
雪の積もった山頂部分が陽の光に輝いていた。
浪岡で仕事をしてたからね。
南東方向では、これまた雪をかぶった八甲田山がオイデオイデしている。
現場仕事でこれだけやれるんだから、この冬の山スキーも大丈夫でしょう。

などと思いながらバールを振り回していたのさ。

ところである人が、年をとるとなにかを表現したり記録したりすることがしんどくなるというような意味のことをブログで書いていたが、ホント実感している。
これでは、身体が動いてもアタマが働かなくなるね、私の場合。

てなわけで、このなぐり書き記事となったしだい。
これでも、アタマを働かせてトレーニングしてるつもり。
毎日がトレーニンングデイ。

トレーニングデイと言っても、デンゼル・ワシントン主演の映画「トレーニング デイ(Training Day)」とは関係ないよ。

映画では、デンゼル・ワシントンがめずらしく悪役を演じていたのが印象的だったけどね。
憎たらしいほど悪役を好演していた。
映画「トレーニング デイ」は、デンゼル・ワシントン演ずるベテラン悪徳警官のアロンゾが、新米刑事のジェイクを自分流(悪徳警官)に染めようとトレーニング(訓練)する映画だった。
今日の私の仕事とは関係のない内容の映画なんだけど。

でもなぜか昔見た映画の「トレーニング デイ」を連想してしまった。
やっぱり、久々にしんどい現場仕事をしたせいかな。
毎日が私なりのトレーニング デイ。

しんどい仕事をして何かを学ぶ。
齢をとっても初心にかえってお勉強さ。

ということで、映画「トレーニング デイ」は話のおまけ。
よけいな話だったね。
まだまだトレーニング不足。

2019/09/26

「2019年度CorelDRAW国際デザインコンテスト」に応募した

CorelDRAW国際デザインコンテストへの出品作ギャラリー
ギャラリー

CorelDRAW で創作した作品を世界中に披露しましょう。あなたのオリジナル作品を CorelDRAW® 2019 または Corel PHOTO-PAINT® 2019、Corel DESIGNER® 2019 で創作して応募するだけで、コンテストに参加できます。(CorelDRAWサイトより引用)
ということで、「CorelDRAW 2018」のユーザーである私も応募してみた。

上の画像は、CorelDRAWサイトの「応募作品ギャラリー」 のページの一部。
私の漫画が、左端にアップされとります。

私は現在「CorelDRAW 2018」でイラストを描いたり、看板やチラシのデザインらしきものを作っている。
AdobeのIllustratorも使っているから、へっぽこ二刀流である。

まあ、まわりを見回しても、こんなへっぽこはおらんちゅうのが私の自己満足となっている。
なんのこっちゃ。
ボケないように、いろんなものに挑戦しておるのちゃ。

察するところ、Corel Corporationでは、最近リリースしたグラフィックソフト「CorelDRAW Graphics Suite 2019」を普及すべく、このデザインコンテストを開催したものと思われる。

応募条件のひとつに、「CorelDRAW 2019、または Corel PHOTO-PAINT 2019、Corel DESIGNER 2019 で作成された 50MB 以下のオリジナルのアート作品ファイル 1 点」とあるが、私は「CorelDRAW 2019」を持っていない。
いまのところは、「CorelDRAW 2018」を「CorelDRAW 2019」にアップしようかどうか考え中である。

私のような「CorelDRAW 2019」を持っていない人でも、Corelサイトから「無料体験版」をダウンロードして、「CorelDRAW 2019無料体験版」で「作品ファイル」を作れば応募できるというのが、このデザインコンテストのミソ。

ブログ運営者の出品イラスト
barber

上の画像が、私の「出品作」である。
私が運営しているイラスト素材のサイトに、以前アップしたイラストを「コンテスト出品作品」らしく手を加えたものが上のイラスト。

「出品作」の題名は、「Barber」。
ご覧の通り、床屋さんが題材となっている。

老いた理容師と老いた常連客が理髪店の鏡に映っている。
年代物の鏡の奥には、理髪店の外の街の様子が映って見える。
緑の多い静かな住宅街。

そしてこの鏡が、大きな樹木のなかに嵌め込まれ、森のリスがその鏡を見下ろしているという漫画なのである。
街が樹木のなかに嵌め込まれているなんて、ちょっとアレっぽいね。
このアレが、名詞として出てこない。

そう、アレっぽい。
ただそれだけ。
こんなのは、ごくありきたりで目新しさは見当たらない。

だが、よくご覧いただければわかってもらえる。
それは、CorelDRAWの特徴的なツールである「等高線ツール」や「エンベロープツール」、「移動ツール」、「遠近効果」その他を多用して、CorelDRAWらしさを描いた絵になっている(と思う)。

こんなイラストを描くには、CorelDRAWは楽しいソフトである。
つくづくそう思う。
仕事が混んでいるのに、描いていて時間の過ぎるのを忘れた。

言い訳ではないが、9月30日締め切りという期限が迫っていたので、まあこんなもんでしょう。

木の葉っぱを炎に替えたら不動明王になるかもね。
CorelDRAWで仏像を描いてみたいんだよねー。

てなことはともかく、気になる賞品は、「総額 $80,000 US 以上の賞が授与される」らしい。
まあ、オレの下手な漫画には縁のないハナシだけれどもね。

とかなんとかいろいろ書いたが、要は「CorelDRAWは、なかなかおもしろいぜ」という話なのである。

2019/08/15

「稲垣河川公園」のヤナギ並木の片側が伐採されていた

片側の列が伐採されたヤナギ並木
岩木川側(東側)の列が伐採されたヤナギ並木。

片側一列が伐採

お盆の墓参りの途中で、「稲垣河川公園」に寄った。
愛犬の散歩と、お気に入りのヤナギ並木見物が目的である。

青森市近辺は、7月の後半から今日まで、まとまった降雨がない。
明日もあさっても、雨なしの暑い日が続くという天気予報。

そのせいか、広い「稲垣河川公園」の芝生は、枯草状態だった。
照りつける強い日差しに、愛犬も暑そうである。

そんな公園のヤナギ並木はというと、なんと、片側一列が伐採されていた。

上の写真のように、岩木川側の列が切株の隊列になっている。

かつてトンネル状態だった空間が、青空の下に解き放たれていた。

やっぱり、こうなったか。
思いが的中したが、ちょっと残念だった。

枝枯れの対処

去年の5月に「稲垣河川公園」を訪れて、このヤナギ並木を見たとき、これはかなりピンチなのではと思ったのだった。
素人ながら、なんらかの対処が必要だと思ったのだ。

その何らかの対処が、この片側一列の伐採だったのだろう。

最初にこのヤナギ並木に出会ったとき、「周囲にとけ込んだ、この見事な配列」と私は絶賛した。
その後、何度かここを訪れるたびに、ヤナギの木の枝枯れがだんだんひどくなっているのに気がついた。


伐採から逃れたヤナギの枝ぶり
残ったヤナギの枝ぶり。


伐採して風通しを良くする

このヤナギ並木の枝枯れの原因は、私が絶賛した「見事な配列」にあったのだ。
それぞれの木と木の間隔が狭すぎて、ヤナギが呼吸しづらい状態だったに違いない。

去年の5月に「稲垣河川公園」を訪れたとき、枝枯れがひどくなっているヤナギ並木を見た私の観察は以下の通りだった。
  • この並木は個体の間隔が密すぎて風通しが悪い。
  • 各個体の枝が上の方でぶつかっており、枝の樹皮が傷つきやすい配置になっている。
  • このために病害菌や病害虫が、はびこりやすいのではないだろうか。
この公園の管理者も、ヤナギの枝枯れ状態を見て、私と同じ感想を持ったことだろう。
その結果の処置が、この片側列伐採である。

この公園の設計者は、ここにステキなヤナギ並木を作ろうとした。
河畔林の主要な樹木であるヤナギの並木を作って、「河川敷公園」に夏の避暑空間を作ろうとしたのだろう。

しかし、自然は人間の思い通りにはならなかった。
今や、あのステキはヤナギ並木は幻となったのである。

ヤナギの木陰を歩く愛犬
一列が伐採されても、木陰ができている。

片側は伐採されたが、もう片側は並木として残っている。
そして、まあまあの木陰を作っている。

今日は、愛犬もその木陰をたどって散歩を楽しんでいる。
残ったヤナギの各個体には、枝枯れの傷跡のひどいものが少なくない。

これから順調に回復して、ステキな空間を作ってくれることを夢見るばかりである。

病状が残っているヤナギの木
枝枯れから回復していないヤナギの木。

シロヤナギの大樹
池のそばのシロヤナギの大樹は健在。

2019/05/09

WordPressを最新版(バージョン5.2)に更新したら、エディタが扱いにくくなった

WordPress5.2にアップグレード

当ブログは、GoogleのブログサービスであるBloggerを利用している。
このブログのほか、私はWordPressで「イラスト素材」のサイト(HP+ブログ)を運営している。
この記事は、そのWordPressサイトに起きた問題について記している。

WordPressの公式オンラインマニュアルは、WordPressを常に最新版にアップグレードするように訴えている。

今日、WordPressのエディタ(編集画面)を開いたら、「更新」の通知が届いていた。
そこで、いつものように気軽に更新ボタンを押して最新版(WordPress5.2)にアップグレードしたのだった。

そしたら、エディタに変化があった。
どういう変化かというと、エディタがものすごく扱いにくくなってしまっているのだ。

ちなみに、OSはWindows7。
ブラウザは、Google Chromeで、バージョン: 74.0.3729.131(Official Build)(32 ビット)。

エディタの不具合

◆左端のメニューにエディタがくっつき過ぎる

まず、エディタが左側の「メニュー」にピッタリとくっついて、非常に見にくい。
下の図のように、くっつき過ぎて変な感じである。

ポインタが、「エディタ」画面すれすれの「メニュー」画面に触れてしまうと、ナビゲーションメニューが「エディタ」画面側に飛び出てしまい、記事編集の邪魔をするという始末。

◆「画像」の配置の問題

次に、「画像」の配置。
エディタでは、「メディア」から取り込んだ「画像」を、ブロックの左端・中央・右端に配置できるように、それぞれのアイコンをクリックする仕組みになっている。
ところが、中央配置を示しているアイコンをクリックしても、エディタでは「画像」は左端にくっついたままである。

下の図は、「蚊取り線香のイラスト」についての投稿記事を書いているエディタの画面。
蚊取り線香の画像を中央配置にしたのに、エディタでは「画像」が左端にくっついたままになっている。

WordPress5.2のエディタ(編集画面)

「画像」の配置状態については、いちいち「プレビュー」を開いて、「画像」が中央配置になっているかどうかを確認しなくてはならない。
アップグレード前は、エディタのブロックで画像の位置が確認できたのに。

キャプション入力がブロックタイプに

◆「画像」のキャプションについて

新バージョンでは、「画像」のキャプション(画像の説明文)入力が、上の図のようにブロックタイプに変わった。
それは良いのだが、「キャプション入力ブロック」をアクティブにするのが分かりづらい。

まず「画像ブロック」をアクティブにして、「画像」の下にあらわれる「キャプションを入力・・・・」というグレー表記文字の上側空白をクリックしなければならない。
アップグレード前は、「キャプションを入力・・・・」というグレー表記文字をクリックすると、文字入力のカーソルがあらわれ、そのまま入力できたのだが・・・

◆エディタ画面が不安定

そして、これが一番やっかいかもしれない。
というのは、マウスポインタをエディタ上に置くと、それに反応して「ブロックの説明」やら「ブロック移動の説明」やらが、ゴチャゴチャ現れて、大変うるさい。
クリックしてないのに勝手に「ブロック」や「ブロックメニュー」が現れて不安定である。

下の図がその画面なのだが、記入したブロックの位置関係がとらえにくい。
これも、いちいち「プレビュー」で確認しなければならない。

まったく、親切すぎてありがた迷惑って感じだ。
マジで。

マウスポインタに連動して、画面がゴチャゴチャ動き回るので、やりにくさ倍増

ブロックエディタについて

私がWordPressを始めたのは、去年の12月初旬からである。
そのときインストールしたのがWordPress5.0。

WordPressが、5.0にアップグレードしたばかりのタイミングだった。
実は、このWordPress5.0になってエディタに大変化が起きたらしい。

このときWordPressに採用された新エディタは、Gutenberg(グーテンベルク)という呼び名を持っている。
「見出しブロック」や「画像ブロック」、「段落ブロック(文章を書くブロック)」などで構成されていて、それらを積み重ねることで「投稿記事ページ」や「固定ページ」を作り上げるというものである。

インターネットでは、「違和感があって使いにくい」という意見が多かった。
そのため、従来のエディタに慣れ親しんだユーザーは、「Classic Editor」というプラグインをインストールして、旧バージョンの編集画面を使い続けたようである。

私は、旧バージョンの編集画面を知らないので、ブロックタイプの新エディタに何の違和感も覚えなかった。
むしろ、「ブロックエディタ」が快適だった。

ついこの間まで「ブロックエディタ」で、サクサク記事を書き進めていたのだった。
ところが今日の「更新」で、編集画面はゴチャゴチャに。

ゴチャゴチャがゴチャゴチャ動き回るので、ブロックの位置確認ができずに疲れてしまう。
「プレビュー」と「エディタ」の往復に、時間も手間も奪われてしまって・・・

この新エディタは、ちっとも快適ではない。
WordPressさん、もうちょっとなんとかしてほしいと、切に願っておりまする。

5月11日、テーマをアップデート


ちなみに、私のWordPressサイトの「テーマ」は、”るな”さんの「Luxeritas」を使わせてもらっている。
今日”るな”さんのサイト「Luxeritas Theme」を訪れたら、「テーマ」の最新バージョンがリリースされていた。

なので早速、最新バージョンにアップデート。
でも、エディタに変化はなかった。



5月11日、なんとエディタが回復していた

WordPressブログの続きを書こうと、エディタを開いたら、なんと知らん間に回復していた。
画面上を「ブロック」が動き回ることもなく、左端のメニュー欄にくっつくこともない。

エディタは安定していて、以前よりちょっと使いやすくなっていた。
たとえば、「ブロック」にポインタを置く(マウスオーバー)と、「段落」とか「見出し」とか「リスト」とか、その「ブロック」の小さなメニュー表示が出るようになった。

そのほか、マイナーチェンジがいくつか確認できた。
良かった。

でも、どうして回復したのだろう。
WordPressからは、不具合修正のアップグレードは無かった。

ひょっとしたらレンタルサーバーがWordPressのアップデートに対応できなかったのでは。
「MySQL」のバージョンが合わないとか・・・

などと素人考えしてみたが、今回のエディタ回復の仕組みは不明である。

一時はどうなることかと思ったが、とにかく良かった。

2019/05/04

猿倉温泉から南八甲田乗鞍岳へ

猿倉温泉の、南八甲田への登山口。


今年のゴールデンウィークは好天が続いている。
今日も素晴らしい青空の八甲田。

猿倉温泉の登山口(標高851m)から乗鞍岳(標高1449.9m)へスキー散歩に出かけた。
連休も最後に近づいたせいか、人通りは少ない。
南八甲田の広い山域のあちこちに、ポツンと動く点のようなスキーヤー。

おかげで静かなスキー散歩が楽しめた。
乗鞍岳の山頂で、十和田市から来たというテレマーカー夫婦と出会ったぐらいである。
あとは静かな山の中。
自分ひとりの世界。

晴れた山の、こんな世界が好きで山を歩いているのだ。


矢櫃萢(やひつやち)から猿倉岳(1353.7m)を眺める。

乗鞍岳へ登る途上、振り返って北八甲田を眺める。

乗鞍岳山頂から十和田湖方面を眺める。十和田カルデラの外輪山も、まだ白く雪をかぶっている。

乗鞍岳山頂から南八甲田赤倉岳(1297.2m)を見下ろす。

乗鞍岳東斜面を滑る。すばらしい急斜面。雪はザラメで滑りやすかった。

乗鞍岳東斜面から、北八甲田高田大岳(1559m)を眺める。

2019/04/29

2019年北八甲田大岳南斜面の全層雪崩跡

全層雪崩のデブリ
大岳南斜面全層雪崩のデブリ。

大岳南斜面に広がっているデブリ
仙人岱から雪崩跡を眺める。



好天に恵まれて、北八甲田大岳(標高1,585m)へスキーハイキング。
クルマは酸ヶ湯公共駐車場に駐車。
天気が良かったので、久々の北八甲田メイン通りをのんびりと散歩できた。

大岳南斜面では、2~3日前に全層雪崩が発生したようだ。
雪崩跡は、まだ生々しい。
南斜面は今まで何度か登り(ツボ足登高)で使ったことのある急斜面だが、全層雪崩跡を見るのは初めて。

ニュースに出なかったので、けが人とかはいなかったのだろう。
「穏やかな風景」と「非穏やかな風景」が混在しているヤマ風景だった。


大岳登山口
酸ヶ湯公共駐車場を出て、自動車道路脇の雪の壁を登り、大岳への登山口を眺める。雪山のスタート地点は、夏山の登山口でもある。ここでクライミングシールを装着したスキーを履き、シール登高開始。

地獄湯ノ沢
地獄湯ノ沢へ到着。ここから沢の中を仙人岱まで登る。

大岳山麓の丘
地獄湯ノ沢の源頭を出てから左折。仙人岱から北方向の丘の上に登って、硫黄岳(1,360m)方面を眺める。

大岳を眺める
丘から、大岳を眺める。ここから登山道の左側雪面をスキーでシール登高。

露出している登山道
雪面が途切れたので、スキーをリュックに差して無雪期の登山道を登った。

鏡池
標高1,527mの鏡池は、雪に覆われている。

噴火口の縁
登山道から離れて、噴火口の壁の縁をシール登高。

八甲田大岳山頂広場
やっと大岳山頂到着。3時間近くかかった。歳だね。

山頂から岩木山が見える
西方向に津軽の名峰である岩木山(1,625m)が美しい。

南八甲田方面の景色
南西方向に目を向ければ、南八甲田の最高峰である櫛ヶ峰(1,517m)がオイデオイデしている。

北八甲田東方向の景色
東方向には、左から雛岳(1,240m)、高田大岳(1,559m)、小岳(1,478m)が鎮座してござる。

火口の壁を滑る
火口の壁をちょっと滑って、南側の縁に出る。

大岳の急斜面
滑り出しから仙人岱方向を眺める。素晴らしい急斜面。斜面右側が全層雪崩のデブリ。

仙人岱から大岳南斜面の全層雪崩跡を見る
あっという間に仙人岱へ。ほどよいザラメ雪で、滑りは好調だった。振り返って大岳南斜面の全層雪崩跡を眺める。

硫黄岳
仙人岱から硫黄岳方向に滑る。

トラバース
仙人岱と硫黄岳の鞍部から地獄湯ノ沢目指して下る。吹き溜まりの凸凹に注意しながらトラバースぎみに滑る。快適な緩斜面。

地獄湯ノ沢が近い。
前方に地獄湯ノ沢の対岸の丘が見えれば、沢はすぐそこ。

ゴール
地獄湯ノ沢を越えて、緩斜面を飛ばせば、あっという間にゴールである。

2019/04/28

萱野高原から鉢森山へ愛犬と残雪ハイキング

萱野高原(萱野茶屋)からカラマツの森のなかへ。


好天の日曜日は、愛犬の散歩日和である。
高齢になった愛犬(12歳)に、長距離の残雪散歩は無理なので、近場の鉢森山(標高563.4メートル)へ出かけた。

萱野高原のスタート地点の標高は515メートル。
なので、標高差48メートルぐらいの残雪ハイキングである。
カラマツの森の中をゆっくり歩いて50分ぐらいで山頂到着。

途中のゆるい傾斜の尾根は、カラマツのプロムナードみたいで気分がいい。
到着した山頂は広場になっていて、これまた気分がいい。
晴れた日の山ランチに最高の場所。

山頂広場から南南東方向に、北八甲田を展望できる。
ここは、ちょっとした隠れ家的な場所である。

萱野高原というメジャーな場所から、マイナーな別天地の鉢森山へ。
愛犬も笑顔の残雪ハイキングだった。


カラマツの森がだんだん開けてくる。

ゆるい傾斜の尾根を登る。愛犬が先行している。

カラマツの根本でマンサクが咲いていた。

ゆるい尾根の先に山頂らしき場所が見えている。

鉢森山の山頂広場に到着。

山頂広場の南東方向が開けていて、南南東方向に北八甲田を遠望できた。

愛犬も笑顔。

萱野高原に戻って、八甲田を眺める。

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