2016/08/15

つがる市稲垣町の水路に咲いていたオモダカの花

道沿いの小さな水路の中で、ひっそりとオモダカの花が咲いていた。
水路の場所は、つがる市稲垣町。
水路の一角で、一面がオモダカの葉で埋め尽くされている。
その中にぽつりと白い花が三輪。
オモダカは、オモダカ科オモダカ属の抽水植物。

抽水植物とは、根が水底の土壌中にあって、葉や茎が水面から出ている水性植物のこと。
ガマとかハスも抽水植物である。
オモダカを栽培用に改良して、根の先端の球根を食用にしたものがクワイであるという。
クワイは、おせち料理の食材として有名である。

オモダカの果実と花。
オモダカの葉は、写真のように水路を埋めつくして表面を空に向けている。
この葉はどこから出ているのだろうと、葉をかき分けて見たら、長い葉柄が水面から伸びていた。
オモダカの葉は茎(花茎)の根元から出ている根生葉なのである。
葉の形が矢じりに似ていることから、古来より武人の家紋にデザインされてきた野草であるという。
花期は8月~10月と長い。

葉がたくさんあるのに花が少ないのは、時期的に、今頃が咲きはじめであるからなのか。
これから、水路一面に可憐な純白の花が姿を見せてくれることだろう。
と喜んでばかりはいられない。
稲作農家にとって、水田や水路を埋め尽くすオモダカは、除去しにくい雑草となっている。
オモダカの驚異的な繁殖力は、高齢化した農業従事者にとって大きな問題であると言われている。
稲垣町の農家も、その例に漏れない。
「見つけ次第、引っこ抜いてしまえ!」
ひょっとしたらオモダカは、この地では「お尋ね者」なのかもしれない。
だから、墓地の脇を流れる小さな水路で、ひっそりと暮らしているのだ。

野草愛好者には愛らしい花でも、稲作農家にとっては憎たらしい雑草となる。
つがる市稲垣町は、津軽平野の代表的な田園地帯。
オモダカには生きにくい場所なのである。

葉に埋もれるように花が咲いている。

オモダカの特徴的な葉。

可憐な花。

スポンサーリンク