2022

  雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

広告

浮橋「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」

浮橋「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」

「国立国会図書館デジタルコレクション」より。 加賀千代女の作ではない 起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな 浮橋 私は長い間、この句を加賀千代女の作と思い込んでいた。 ところが最近、たまたま訪れた齋藤百鬼氏(故人)のブログで、加賀千代女の作ではないことを知った。 齋藤百鬼氏も、「岡本...

2022/12/05
川崎ゆきお著・小説「綾乃」を読んだ

川崎ゆきお著・小説「綾乃」を読んだ

小説「綾乃」の表紙。 知る人ぞ知る 久しぶりに小説をイッキに読み切った。 次はどうなるのだろうという好奇心に駆られて、どんどん読み進めていく気持ちよさを、久しぶりに味わった。 小説の題名は「綾乃(あやの)」。 作者は、知る人ぞ知る「川崎ゆきお」。 知る人ぞ知るとは、興味のない人は...

2022/12/03
浅虫温泉森林公園から高森山へ

浅虫温泉森林公園から高森山へ

高森山(グーグルアースより)。 浅虫森林公園から登山 曇天の下、浅虫温泉街をふもとに従えてそびえる高森山(標高387m)に登った。 高森山は、七年ぶり。 2015年の夏に、「馬場山コース」 を歩いて以来である。 今日は、浅虫森林公園のテニス場のそばの駐車場(標高30m)から山に入...

2022/11/19
猿雖「荒れ荒れて末は海行く野分かな」への芭蕉の付句

猿雖「荒れ荒れて末は海行く野分かな」への芭蕉の付句

「芭蕉年譜大成」より。 窪田猿雖 インターネットの「コトバンク」によると、窪田猿雖(くぼた えんすい)は伊賀上野の富商で、伊賀蕉門の最古参のひとりであるとのこと。 芭蕉は、元禄七年(没年)の七月中旬に伊賀上野に帰省している。 五月にも帰省しているので、この年二度目の帰省である。 ...

2022/11/18
朝顔や夜は明けきりし空の色

朝顔や夜は明けきりし空の色

アサガオ。 芭蕉庵での六吟歌仙興行 京都で仙洞御所与力(せんとうごしょよりき)の職に就いていた 中村史邦(なかむらふみくに) が職を辞して、江戸に移住したのは元禄五年の秋頃であると「芭蕉年譜大成(今榮藏著)」にある。 仙洞御所とは、太上天皇・法皇など、主に退位(譲位)した天皇の御...

2022/10/10
廣沢やひとり時雨るゝ沼太良

廣沢やひとり時雨るゝ沼太良

「国立国会図書館デジタルコレクション」より。 蕉門の俳諧師で、去来や其角、嵐雪、凡兆、曾良などは有名だが、中村史邦(ふみくに)を知る人はあまりいない。 蕉門の発句・連句集である「猿蓑」に十四句も入集した実力者でありながら、現代ではあまり注目されていない存在である。 その「猿...

2022/09/29
聖徳太子と関係があるとされている平川市碇ヶ関の古懸山不動院国上寺

聖徳太子と関係があるとされている平川市碇ヶ関の古懸山不動院国上寺

境内にある「古懸不動尊の由来」の看板。 聖徳太子の命により建立 碇ヶ関にとてつもなく古いお寺があると聞いたので、それは拝見しなければと出かけた。 お寺の名は古懸山不動院国上寺(こがけさんふどういんこくじょうじ)。 上の画像は、古懸不動尊の由来を記した看板。 以下は、その抜粋である...

2022/09/18
変化に富んでおもしろかった東岳ハイキング

変化に富んでおもしろかった東岳ハイキング

林道が終わって、森の中の快適な登山道。 30年ぶりに東岳に登った。 東岳は、青森市の東側に位置する山。 山頂の標高は683.9mで、南北に横長の山である。 スタート地点の駐車場の標高は、190m。 標高差約500mのハイキング。 東岳の横長の稜線の北側に、陸奥湾を見渡せる標高65...

2022/09/17
泉鏡花の「雪霊記事」と「雪霊続記」の読後雑記

泉鏡花の「雪霊記事」と「雪霊続記」の読後雑記

「日本・怪談集」河出文庫 河出文庫の「奇妙な場所 怪談集(種村季弘編)」に、泉鏡花の「雪霊続記」という短篇が収められていたので読んでみた。 雪霊続記 短篇小説「雪霊続記」は、 「機会がおのづから来ました」 という書き出しで始まる。 その「機会」とは、主人公の男性が、お米(よね)さ...

2022/08/27
「苦しくも降り来る雨か神が崎狭野のわたりに家もあらくに」と、藤原定家の本歌取りについて

「苦しくも降り来る雨か神が崎狭野のわたりに家もあらくに」と、藤原定家の本歌取りについて

雨 苦しくも降り来る雨か神が崎狭野のわたりに家もあらくに くるしくも ふりくるあめか みわがさき さぬのわたりに いへもあらくに 万葉集第三巻・二百六十五番歌。 長忌寸奥麻呂(ながのいみきおきまろ)の歌。 他に、以下の表記の作者名もある。 「長奥麻呂(ながのおきまろ)」 「長意...

2022/08/17
玉藻かる敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に船ちかづきぬ

玉藻かる敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に船ちかづきぬ

ブログ管理人が想定した「野島の崎」は、現在、江崎灯台があるあたり。 岩波新書の斎藤茂吉著「万葉秀歌」を、就眠前に、ちょくちょく拾い読みしている。 斎藤茂吉先生も、この書物の拾い読みを薦めていらっしゃる。 「行き当たりばったりという工合に頁(ページ)を繰って出た歌だけを読まれても好...

2022/08/13

広告

広告