2017/09/17

ミズの谷へミズ採りに出かけたらナラタケ(サモダシ)が出ていた

小沢の倒木に出ていたナラタケ(津軽名サモダシ)。
青森地方では、ミズは春から秋の中頃まで採れる山菜。
ミズと呼んでいるが、これは地方名で、ミズの標準名はウワバミソウ。
主に北東北では、ミズの採取が盛んに行われている。
クセが無くて、すっきりした美味しさ。
野菜感覚で食べることができるありがたい山菜である。
今年は、なかなかミズ採りに出かけることが出来なかったので、ミズをスーパーで購入して食べていたのだった。

別の倒木にも、ナラタケ少々。
いつもの林道の駐車スペースにクルマを止める。
そこからミズの生い茂る谷底までは、山道をのんびり散歩気分で降りて30分ぐらい。
谷底に至る山道は、途中で数本の小沢と交差している。
その一本の小沢に横たわっていた倒木でナラタケを見つけた。
ナラタケを津軽地方ではサモダシと呼んでいる。
時期になると大量に発生するキノコで、この地方での人気度も高い。
私にとっては、今年初めてのサモダシ採り。
少々とは言え、今年初めての収穫だから初物である。
ありがたく頂戴した。

昔から「初物を食べると福を呼び込み、長寿になる。」と言われている。
山菜の初物とは、山に出始めるころのもの。
青森地方ではサモダシは、春にも夏にも出る。
だが、秋のサモダシはこれらとは別もの。
秋になるとサモダシは大量に発生し、その旨味も濃厚になる。
今日採ったのは、そんな秋のサモダシの初物なのである。
福を得、元気な長寿を得たいという希望は多くの人が持っている。
初物は旬の始まりである。
旬の食材に豊富な栄養が、福を呼び込み、長寿を呼び込む。
初物を口にできる喜びに感激しながら、サモダシを収穫した。

ミズのムカゴ(茎に付いている黒っぽいツブ)が成長していた。
ミズの谷に降りたのは去年の春以来。
ミズは盛夏の頃は、ちょっと筋っぽい硬さが出る。
それが秋の中頃になると、少し柔らかさが戻る。
でも、柔らかさという点では春のミズの方が断然優れている。

今年のこの谷のミズは、去年の春と比べて生育が良い。
草丈の高いものばかり揃っているので、ひと目でそれがわかる。
他の山菜採りが入った形跡が無いので、育ち具合が良いのだろう。
もう花が終わって、上の写真のようにミズのムカゴが大きく生育していた。
ミズのムカゴはミズコブとも呼ばれていて、一見ミズの実のように見える。
だが、実と言っても種が無い。
ミズコブは、茎が肥大化して形成される肉芽なのである。
ムカゴと言えば、ヤマイモのムカゴが有名である。
ヤマイモのムカゴには高い栄養価があると言われているから、ミズのムカゴだってきっと栄養価が高いはず。

ミズのムカゴは写真を見ると黒っぽいツブだが茹でたり炒めたりすると緑色に変わる。
ミズとムカゴに油揚げを加えて、炒め煮したら、とても美味しかった。
ミズはもう旬とは言えないが、ミズのムカゴは今が旬である。

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