海原の道遠みかも月読の明すくなき夜はふけにつつ 暗い海。 夜の神に見放されてしまったのか、月の明かりが暗い。 これでは、岩礁の在処を知ることもできず、潮の流れを見ることもできない。 海賊の襲撃をおそれて、日暮れてからの船出にしたのだが、当てにしていた月明りがわずかしかない。 岸に沿って航路が示されている次の泊地までは、危険な岩... 2024/02/13
山の際に渡る秋沙の行きて居むその河の瀬に波立つなゆめ アイサガモのイラスト。 「鳥イラスト素材集」 より。 吾の愛しいアキサが、別天地を求めて村を飛び出して行った。 吾に一言もなく。 やんちゃで向こうっ気が強くて気難しいアキサは、一つところにはなじめない。 ここへやって来た時がそうであったように、ふいにどこかへ飛び去った。 やんちゃ... 2024/02/11
み吉野の山の嵐の寒けくにはたや今夜も我ひとり寝む 宮滝遺跡。Wikipediaより転載(パブリックドメイン)。 帝のお供で吉野に来た。 官人たちは宮殿に入ったが、吾はずっと手前の藁屋根の小屋で、またしても警護の任につくことになった。 世の中が平定してきたから、警護と言っても形だけのもので、今回の番人は吾だけである。 夜になると吉... 2024/02/08
宇治川を船渡せをと喚ばへども聞こえざるらし楫の音もせず 岩波新書の「宇治川を」のページ。 夕暮れ近くに、宇治川の渡し場に着いた。 霧で覆われ始めた川面に、時折風が吹くと、対岸がうっすらと見える。 渡し船は、向こう岸の桟橋に繋がれたままで、渡し守の他に人影は見えない。 こちら側の客も吾一人だけだ。 黄昏の河原に、網代を打つ波の音が寂しい... 2024/02/07
暁と夜烏鳴けどこの山上の木末の上はいまだ静けし カラス。 夜明けに襲撃があるやもしれぬと物見衆が話していたが、辺りは、まだしんとしたままだ。 疲れはてて眠ってしまった者、不安そうに小声で語り合う者、剣の柄に手をかけて用心する者。 そんな兵士たちが、背の高い葦原に身を隠して、じっとしている。 黒々とした山裾の、小高い森には、弓矢... 2024/02/02
大海に島もあらなくに海原のたゆたふ浪に立てる白雲 白い雲が湧き立つ夏の海のイラスト(コピペできる無料イラスト素材展) 。 海と言えば、私は瀬戸内の海しか見た事がない。 この度の行幸のお供で、初めて外海を見た。 旅に出るたびに、まだ海を見た事がない愛しい妻への土産にと、海の絵を描き続けているのだが、ここの海は、瀬戸内海とはまるで違... 2024/01/31
人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける 紀貫之(菊池陽彩の絵)。出典はWikipedia。 ニコラス・ケイジ主演のアメリカ映画「 PIG/ピッグ」をテレビで観た。 ニコラス・ケイジと言えば、アクション俳優としてのイメージが濃いが、本作にアクションシーンは無い。 強いてあげれば、「愛豚」を盗まれたときに気絶させられたシー... 2024/01/23
モヤヒルズでスキー練習 曇り空のモヤヒルズ。 今日のモヤヒルズの空模様は、曇り時々晴れ、時々雪降り少々。 雪山へ入る前に、太腿が疲れない滑りを会得しようとゲレンデでスキートレーニングに励んだ。 雪が硬めで難儀し、5本滑って太腿がパンパンに。 その後、太腿をだましだまし6本。 太腿が疲れる原因は、後傾姿勢... 2024/01/13
吹雪時々晴れ間のモヤヒルズ 吹雪に煙るゲレンデ。 吹雪時々晴れ間のモヤヒルズで滑りの練習。 仕上がりは、まだまだ。 去年の今頃は、滑れないながらも 浅虫森林公園から屋敷山へスキーハイキング したのだった。 あの時は、積雪不足に技量不足で難儀した。 今シーズンは、以前の滑りを取り戻してから山に入りたい。 そう... 2024/01/08
岩木山百沢スキー場でテレマークスキーの練習 岩木山が現れたり、雲に隠れたり。 今日の岩木山百沢スキー場は、曇り時々晴れ。 そう冷え込んではいないが、斜面はガリガリで、苦手な硬い雪。 前回の八甲田スキー場での滑り を越えようと、頭の中でいろいろ考えて滑った。 が、体が安定しない。 その結果、板が思うように走らない。 後ろ足荷... 2024/01/04
Bloggerのテンプレートを高速な「JetTheme」に変更した 海外製Bloggerテンプレートの「JetTheme」。 Bloggerを始めて15年ぐらい経つ。 10年ぐらいは、公式テンプレートの「Simple」を使っていた。 それがだんだん飽きてきて、2018年頃からいろいろなBloggerテンプレート(テーマ)探しの行脚を続けるようにな... 2024/01/01
空いている八甲田国際スキー場で足慣らし コースはガラガラに空いている。 雪山シーズンの足慣らしをしようと八甲田国際スキー場へ行った。 年末にしては気温が高め(-1℃~1℃ぐらい)で、風も穏やか。 そのせいか、圧雪面がやわらかく、私には滑りやすいコンデションだった。 昨シーズンの初すべりは今年の1月2日で、八甲田国際スキ... 2023/12/30
吉幾三のふたつの津軽海峡の歌 尻屋埼灯台の寒立馬 著作者くろふね CC 表示-継承 4.0 Wikimedia Commons経由 当ブログ運営者の知る限りでは、吉幾三にはふたつの津軽海峡の歌がある。 それは、「海峡」と「北限海峡」のふたつ。 吉幾三の「海峡」 は、 石川さゆりの「津軽海峡・冬景色」 と同... 2023/12/22
谷内修三氏のブログに示唆に富んだ言葉があった 谷内修三氏のブログ。 ときどき、きらめく言葉を求めて、インターネットに散在するブログ記事を読むことがある。 きらめく言葉とは、心(脳)に響く言葉のこと。 胸にジンと来る言葉のことである。 そういう言葉は、示唆に富んでいる。 たまに訪れるブログのひとつに、「詩はどこにあるか(谷内修... 2023/12/13
公園のサンシュユの赤い実を見ながらクマ出没について空想してみた 池の縁に立っているサンシュユ。 岡山県で暮らしている主婦のブログ「主婦の生活前進ブログ」の12月19日の記事に、今年はサンシュユの実が豊作だと書かれてあった。 そこで、よく行く公園のサンシュユの実はどうなっているだろうかと見に行ったら、こちらも去年よりは多そうである。 熟した赤い... 2023/12/12
吉幾三の海の歌を聴いていたら小林一茶の海の句が思い浮かんだ 小林一茶の肖像(村松春甫画)- 一茶記念館(長野県信濃町) 著作者 Yoshi Canopus CC 表示-継承 4.0 https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kobayashi_Issa-Portrait.jpgによる 手仕事のBGMに... 2023/12/10
バルモンテXで酸ヶ湯近辺をスキー散歩 積雪で覆われた国道103号線。 天気予報は芳しくはないが、足慣らしをしようと、バルモンテXをクルマに積んで酸ヶ湯へ出かけた。 酸ヶ湯の登山口からスキーで山へ入るには積雪が少な過ぎる。 ブッシュが、賑やか過ぎる。 家を出る前にネットで調べたら、午前7時の酸ヶ湯の積雪は58cmだった... 2023/12/09
内田百閒の短篇小説「すきま風」の読書メモ 内田百閒「すきま風」。 小説の題名になっている「すきま風」とは、壁や戸や窓などの隙間から吹き込む風のことである。 家の外で発生した風が、戸締りをしていても、細い隙間から家の中へ侵入してくる。 あるいは、家の中と戸外との空気圧の差が、外と通じている隙間から家の中へ空気の流れを招き入... 2023/12/08
アドセンス運用サイトに「辰年」のニセ広告が増殖中 ブロックしても現れる「辰年」のニセ広告。 グーグルアドセンス広告に侵入してくる「ニセ広告・サポート詐欺」については、以前に、 【あちこちのサイトで続出している「福島の上空に・・・」の広告は「サポート詐欺」だった】 や 「不正広告や不適切広告がサイトへのアクセスを減少させている... 2023/12/01
2023年12月の青森市内の雪日記 12月9日 気温が高くて雪が消えた。 今日の青森市街地の最高気温は15.6℃まで上がった。 この時期にしては、かなり温かい一日だった。 2日から今日まで、青森市街地に降雪はなかった。 おかげで、1日に積もった道路の雪は、ほとんど消えた。 5日から8日までの最高気温が10℃越えで、... 2023/12/01