11月 2015

  雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

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青森市平和公園の池にマガモのつがいがやってきた

青森市平和公園の池にマガモのつがいがやってきた

マガモ。 白鳥の飛ぶ姿が空に見られるこの頃、マガモのつがいが平和公園の池にやってきた。 マガモは冬鳥。 北方からやってきて、池で休憩しているのか、ここを冬の住み処にするのか。 この池は、岸に草むらが無いから、鴨にとってはあまり快適ではないだろう。 食べ物は、水草...

2015/11/29
丸く膨らんだサンシュユの花芽

丸く膨らんだサンシュユの花芽

サンシュユの花芽(丸い形)と葉芽(細く先のとがったもの)。 青森市内にある 平和公園のサンシュユがすっかり葉を落とした 。 葉が無くなると、写真で明らかなように、膨らんだ花芽が目立ってくる。 サンシュユの花芽は、褐色の総苞片に守られて、今は静かに眠っている状態である。...

2015/11/29

なぜ「古池や」なのか、「古池」とは何か?

「古池や蛙飛びこむ水の音」 の句の仕上がりについては、下記の逸話がある。 芭蕉は、先に「蛙飛びこむ水の音」という中七と下五の部分を作っていた。 そして、上五を何にしようと思い悩んだ。 貞亨3年の春に、江戸深川村の芭蕉庵で開かれた句合(くあわせ)でのことである。 松尾芭蕉...

2015/11/28

なぜ芭蕉の「古池や蛙飛びこむ水の音」という句が面白いのか

松尾芭蕉の有名な句 「古池や蛙飛びこむ水の音」 は、「俳句」の代名詞のように言われている。 「俳句」に興味の無い方でもこの句は知っている。 というほど、世間に広く知られている。 私もこの句の淡々とした雰囲気が好きなのだが。 この句のどこが、そんなに優れているのか。 と...

2015/11/27
サンシュユのえんじ色の落葉

サンシュユのえんじ色の落葉

公園のサンシュユ。 春にはこの公園で 真っ先に黄色い花を咲かせるサンシュユ 。 そのサンシュユの紅葉もとうとう終わった。 渋いえんじ色の落葉が、サンシュユの木の根元を埋めている。 落葉になっても、なかなか色が抜けないところが、桜の落葉を思わせる。 だが、サンシュユ...

2015/11/25
一見何でもないブログ記事にアクセスが集中した

一見何でもないブログ記事にアクセスが集中した

Bloggerの簡易アクセス解析の画面。 このブログの簡易アクセス解析については以前書いたことがある。 今日、何気なくその「統計」のページを覗いたら、あるページに大量のアクセスがあったことが表示されていた。 Bloggerの「統計」は、このブログのページ...

2015/11/25

人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)する

「人口に膾炙する」とは、主に文学作品が広く世間に知れ渡り、もてはやされることの意とか。 「人口(じんこう)」とは、うわさ話などをする人の口のこと。 「膾炙(かいしゃ)」とは、膾 (なます:肉を細かくきざんだもの) と炙 (あぶりにく) のこと。 膾 (なます) と...

2015/11/24

梅が香にのつと日の出る山路哉

私の主観的な推測によれば、 前回書いたテンプレート は、この句にもあてはまる。 そのテンプレートとは「季節(季語)+天+地」のこと。 「梅が香」→季節(季語) 「天」→「日」 「地」→「山路」 梅が香にのつと日の出る山路哉 松尾芭蕉 芭蕉51歳のときの作。 前...

2015/11/23
雪が降るまで咲いているのかミヤコグサ

雪が降るまで咲いているのかミヤコグサ

枯芝に混じって、緑鮮やかなミヤコグサ。 青森港新中央埠頭へ散歩に出かけたら、ミヤコグサがまだ咲いていた。 公園の小山の西斜面に群生している。 一面の枯芝に混じって、ミヤコグサの緑色だけが色鮮やか。 その緑色の葉のなかに、鮮やかな黄色の花がまだ花盛り。 ミヤ...

2015/11/22

六月や峰に雲置く嵐山

亡くなる四ヶ月前の句 松尾芭蕉は、元禄七年の初冬に五十一歳で他界。 亡くなる四ヶ月ぐらい前の夏に、次の句を作っている。 六月や峰に雲置く嵐山 松尾芭蕉 この句の前書きに「嵯峨」とある。 京都の門人、向井去来(むかいきょらい)が営む落柿舎(らくししゃ)での作と...

2015/11/21

芭蕉の個別の発句を独断的に関連付けてみる試み

「蛙飛び込む水の音」の上五を「古池や」にしようと思ったとき、芭蕉はどんな池をイメージしていたのだろう。 「古池や蛙飛び込む水の音」 の句は芭蕉43歳のときの作とされている。 同じ43歳のとき、 「よく見れば薺(なずな)花咲く垣根かな」 という気になる句を作っている。 この...

2015/11/20

反対の反対は賛成か?「荒海や佐渡に横たふ天の河」

子どもの頃、賛成か反対かという意見を求められて、「反対・・・の反対」とふざけて答えた経験をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。 「反対の反対」は、子どもにとっての言葉遊び。 まわりの子ども達が「賛成」を表明するなかで、あえて「反対」を唱える心地よさ。 突然「反対...

2015/11/19
卒業写真の老人

卒業写真の老人

「卒業写真」は、荒井由実(現・松任谷由実)さんの代表的なヒット曲のひとつ。 この歌は、当の松任谷由美さんが歌うよりも、山本潤子さんの歌の方が好きという方もいらっしゃるようで。 ま、好きずきってことですね。 それはさておき、その歌詞に下記のような一節がある。 「町でみか...

2015/11/17

埋火や壁には客の影法師

芭蕉は「おくのほそ道」の旅を終えてから、京都、大津、伊賀上野などで暮らし、48歳の初冬に、江戸深川にもどってくる。 年が明けて、元禄5年、49歳の5月に「第三次芭蕉庵」が完成。 この草庵で、51歳の初夏に、帰郷のために江戸を離れるまでの2年間を暮らしたとされている。 ...

2015/11/17

暑き日を海に入れたり最上川

「出羽三山巡礼登山」 を終えた芭蕉は、鶴岡に出た。 鶴岡から川舟で最上川に出て、酒田に到着。 酒田は、夏場はフェーン現象により暑くなることが多い土地柄。 芭蕉が酒田を訪れたのは元禄2年6月13日。 夏の暑い盛りであったと思われる。 暑き日を海に入れたり最上川 松尾...

2015/11/16

芭蕉登山する「雲の峰幾つ崩れて月の山」

芭蕉は、「おくのほそ道」の旅で出羽三山に立ち寄り、羽黒山、月山、湯殿山に登ったとみられる。 芭蕉が、後にも先にも「登山」をしたのは、この出羽三山だけではあるまいか。 出羽三山の巡礼登山。 「おくのほそ道」本文に、 「六月三日、羽黒山に登る。」 とある。 6月3日は羽黒山...

2015/11/15

あらたふと青葉若葉の日の光

「あら」は、現代語では「ああ」で、驚いたり感動したりしたときに、思わず発する言葉。 「たふと」は、形容詞「たふとし(尊し)」の語幹用法。 「あらたふと」は、「ああ尊いことだ」という意。 この句をストレートに読むと、芭蕉の自然賛歌が輝いているようにみえる。 あらたふ...

2015/11/13
草の戸も住み替はる代ぞ雛の家

草の戸も住み替はる代ぞ雛の家

藁ぶき小屋。 「おくのほそ道」に記された最初の句である。 「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり・・・・・・」という冒頭の文章はあまりにも有名。 この文章の結びとして、以下の句が書き記されてある。 草の戸も住み替はる代 (よ) ぞ雛 (ひな) の家 松尾...

2015/11/13

おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉

これも芭蕉の有名な句。 有名すぎて、微妙に間違って覚えている方も多い。 「おもしろうてやがて悲しき鵜飼哉」とか「おもしろうてやがて寂しき鵜飼哉」とか。 私の知人で「おもしろうて屋形悲しき鵜飼舟」と言った人がいた。 なるほど、これはこれで面白い。 また、「楽しいのは...

2015/11/11

五月雨に鳰の浮巣を見にゆかん

芭蕉には、「五月雨」の句が多い。 なかでも、有名なものに以下のふたつがある。 「五月雨をあつめて早し最上川 」 「五月雨の降残してや光堂」 だが、次の句もなかなか良いと私は思っている。 五月雨に鳰 (にお) の浮巣 (うきす) を見にゆかん 松尾芭蕉

2015/11/10
ドウダンツツジの紅葉がそれなりに最高潮

ドウダンツツジの紅葉がそれなりに最高潮

冴えない色だったドウダンツツジの紅葉が鮮やかさを増していた。 犬の散歩の途中、 例のドウダンツツジの生垣 を見物に行ったら、この前よりも鮮やかに色づいている。 ドウダンツツジ本来の 炎のような赤色 を取り戻したようだ。 今年は不調さがめだったドウダンツツジだったが、晩...

2015/11/10
青い海公園緑地のモミジの紅葉

青い海公園緑地のモミジの紅葉

今日の青い海公園は曇り空。 風は無く、温かい海辺だった。 公園の緑地を散歩していると、あざやかなモミジの紅葉。 芝生上の赤い落葉の絨毯が、とてもきれい。 左の写真は、どんよりと曇った陸奥湾の上空。 青い海公園(新中央埠頭の根元)から北防波堤を眺めている。 海の...

2015/11/08

名月や池をめぐりて夜もすがら

「名月」とは陰暦八月十五日の夜の月。 「池をめぐりて」は池の周囲を回っての意。 「夜もすがら」とは、夜通しとか夜の間中ずっととか。 名月や池をめぐりて夜もすがら 松尾芭蕉 芭蕉四十三歳の頃の作とされる。 四十三歳と言えば、「笈の小文」の旅へ出かける1年前のこ...

2015/11/08
11月にあざやかな黄色い花を咲かせているミヤコグサがすごい!

11月にあざやかな黄色い花を咲かせているミヤコグサがすごい!

可憐な花。 犬の散歩で、新中央埠頭へ。 埠頭の根元(南側)の緑地で、小さな黄色い花が咲いているのが目に入った。 今頃何の花だろうと近づいてみたら、なんとミヤコグサだった。 ミヤコグサは、春から初夏にかけて咲く植物。 それがなんで今頃?

2015/11/08

辛崎の松は花より朧にて

「辛崎」は地名。 現在では唐崎と表示。 唐崎は滋賀県大津市の北西部に位置し、琵琶湖西岸にある。 近江八景 この地には、唐崎神社が鎮座している。 その境内にある「唐崎の松」は、景勝地で、近江八景のひとつ。 また、「滋賀の唐崎」は歌枕としても有名である。 ...

2015/11/07

俳諧のセンスが短歌を越える?「春なれや名もなき山の薄霞」

春なれや名もなき山の薄霞 (うすがすみ) 松尾芭蕉 前書きは「奈良に出る道のほど」となっている。 「野ざらし紀行」の旅で奈良へ出る途上で詠んだ句。 春になって温かくなり、周辺の山に薄い霞がかかっている様を句にしたもの。 旅人にとって春は、大歓迎の季節。 「...

2015/11/05

仄かな命の存在感「海暮れて鴨の声ほのかに白し」

海暮れて鴨の声ほのかに白し 松尾芭蕉 貞享元年十二月十九日、在熱田での発句。 このとき芭蕉は四十一歳。 「野晒紀行」の旅の途上での発句である。 句の前書きに「尾張国熱田にまかりける頃、人々師走の海見んとて船さしけるに」とある。 芭蕉一行は、船の上で、海に夕日...

2015/11/04

明ぼのや白魚しろきこと一寸

シラウオとシロウオは混同されやすい。 漢字では、シラウオは白魚で、シロウオは素魚だという。 パソコンでもそのように漢字変換される。 白魚(しらうお)は、白っぽい半透明の、細長い小魚で、死ぬと白くなる。 素魚(しろうお)は飴色がかっているが、ほとんど透明で、これ...

2015/11/04
桜(ソメイヨシノ)の紅葉は、見る人を退屈させない

桜(ソメイヨシノ)の紅葉は、見る人を退屈させない

紅葉。 ソメイヨシノの紅葉は、美しく、しかも変化に富んでいて退屈しない。 まだ緑の葉が瑞々しいうちに、ちらほらと枝の各所で部分的に紅葉が始まる。 その、緑の葉と赤や橙に染まった葉のコントラストが美しい。 徐々に、木全体に紅葉が進む。 紅葉した葉は、順次カラフルな落葉...

2015/11/04

芭蕉がクローズアップしたもの「秋風や薮も畠も不破の関」

「不破の関」は、現在の岐阜県不破郡関ヶ原町にあった関所。 673年に天武天皇の命により設置されたものだという。 789年に廃止。 秋風や薮 (やぶ) も畠( はたけ) も不破の関 松尾芭蕉 「野ざらし紀行」の旅で美濃に立ち寄ったときの句。 1684年の...

2015/11/04

蔦植て竹四五本のあらし哉

蔦はブドウ科の植物。 蔦の幹はつる性で、どんどん伸びる。 幹から出ている巻きひげの先端が吸盤になっている。 その吸盤で、樹木や壁を「伝う」ことから「つた(蔦)」という名前になったとのこと。 山ブドウの葉同様に、秋の紅葉が美しく、冬には落葉する。 蔦 (つた) 植 (う...

2015/11/03
八甲田周辺の冬枯れ風景

八甲田周辺の冬枯れ風景

ブナの森。 犬の散歩を兼ねて北八甲田連峰の東に位置する尾根を散策。 青森県道40号青森田代十和田線から別れて、八甲田温泉へ至る道(青森県道242号後平青森線)を進む。 旧上北鉱山跡の横を通って、七戸町の「みちのく有料道路」と合流する道である。 この道は、八幡...

2015/11/03

芭蕉の夢うつつ「馬に寝て残夢月遠し茶の煙」

まるでイメージの寄せ集めのような句。 「馬に寝て」「残夢」「月遠し」「茶」「煙」。 個々のイメージをつなぎ合わせると以下のような情景が思い浮かぶ。 馬上で寝て、夢の続きを見ているような夢うつつのとき、月は遠くに消えそうで、茶の煙が空にたなびいた。 どうも、そ...

2015/11/02
津軽半島大倉岳ハイキングその2(大倉岳山頂~赤倉岳~駐車場)

津軽半島大倉岳ハイキングその2(大倉岳山頂~赤倉岳~駐車場)

大倉岳山頂から赤倉岳を眺める。 大倉岳(677m) を下り、赤倉岳(563m)への分岐を左折する。 ハイキング道は、大倉岳の山腹を巻くようについている。 山腹の道は、石がゴロゴロしている片斜面で歩きづらく、わかりにくい。 でも、赤倉岳へ続く稜線の方角を見極めてい...

2015/11/01
津軽半島大倉岳ハイキングその1(阿弥陀川登山口~前大倉岳~大倉岳山頂)

津軽半島大倉岳ハイキングその1(阿弥陀川登山口~前大倉岳~大倉岳山頂)

駐車場付近にハイキングコース案内の看板(ここがスタート地点であり、循環コースのゴールでもある)。逆時計回りに赤倉岳に向かう場合は、ここが登山口となる。 15年ぶりぐらいで、津軽半島大倉岳(677m)へハイキング。 蓬田村から大倉岳阿弥陀川(あみだがわ)登山口までの...

2015/11/01

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