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  雑談散歩

    山スキーやハイキング、読書や江戸俳諧、山野草や散歩、その他雑多なことなど。

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三角寛についての記事

三角寛についての記事

二冊の本。 ジャンルの異なる二冊の本を続けて読んでいたら、三角寛(ミスミ カン)のことを取り上げた記事が、その二冊の本に記載されていて、面白いと感じた。 三角寛は、「サンカの小説家」として昭和時代の初期に活躍した作家。 また、「サンカ研究者」と自称していたとのこと。 だが、その研...

2023/09/09
痒いジンマシンが二日で治った

痒いジンマシンが二日で治った

腕に出たジンマシンのイラスト(ブログ運営者制作)。 3日の夜に肘の内側が痒くなったので、見たら赤い丘疹がポツポツと出ていた。 この皮膚の盛り上がり具合は、ジンマシンの外観によく似ている。 ジンマシンが出たのは久しぶりだ。 20年ぶりぐらい。 両方の腕と腰のあたりにも、赤いポツ...

2023/09/04
太宰治の「富嶽百景」を読んだ感想

太宰治の「富嶽百景」を読んだ感想

和服姿の太宰治のイラスト(作:ブログ運営者) 金子光晴の富士 1944年、詩人の金子光晴のひとり息子である乾(けん)に召集令状が届く。 それを機に、金子家の親子三人は山中湖の湖畔に逃避する。 心の赴くままに生きたとされている反戦・反骨の詩人金子光晴は、山中湖で「富士」という詩を作...

2023/08/26
芥川龍之介の短篇小説「蜘蛛の糸」を読んだ感想

芥川龍之介の短篇小説「蜘蛛の糸」を読んだ感想

机に向かっている芥川龍之介のイラスト(作:ブログ運営者)。 極楽にお釈迦様? 芥川龍之介の「トロッコ」を再読 したついでに「蜘蛛の糸」も読んでみた。 初めて読んだ小学生の頃より60年近く経っている。 半世紀を過ぎての、小説との「再会」である。 読んでみて驚いたことは、極楽にお釈迦...

2023/08/23
芥川龍之介の小説「トロッコ」の思い出

芥川龍之介の小説「トロッコ」の思い出

CorelDRAWで描いた昔のトロッコのイラスト(作:ブログ運営者) 私が初めて読んだ芥川龍之介の小説は「蜘蛛の糸」で、二番目が「トロッコ」だった。 ふたつとも学校の教科書で習った。 読書好きな生徒は別にして、おそらく私と同年代の多くの方も、そうだったのではあるまいか。 「蜘蛛の...

2023/08/18
芥川龍之介の短篇小説「藪の中」を読んだ感想

芥川龍之介の短篇小説「藪の中」を読んだ感想

「具妻行男於大江山被縛語」国史大系大16巻今昔物語(経済雑誌社)国立国会図書館デジタルコレクションより。 話題作 芥川龍之介の短篇小説「藪の中」は、いろいろと話題になったことでも知られている読物である。 「いろいろと」とは、以下の事柄に因っている。 よく使われている「真相は藪の中...

2023/08/15
内田百閒の小説「山高帽子」を読んだ感想

内田百閒の小説「山高帽子」を読んだ感想

山高帽子をかぶった内田百閒のイラスト(作:ブログ運営者)。 内田百閒の「山高帽子」は、昭和4年6月に中央公論に発表された小説である。 主な登場人物は、語り手である青地と、青地の友人の野口。 青地は、陸軍の学校で語学の教官をしている。 彼は、自身の精神状態を、健全ではないように感じ...

2023/08/11
谷崎潤一郎の短篇小説「私」を読んだ感想

谷崎潤一郎の短篇小説「私」を読んだ感想

旧制第一高等学校本館(1902年)国立国会図書館デジタルコレクションより。 「私」は、谷崎潤一郎が大正10年に総合雑誌「改造」に発表した小説である。 この小説は、旧制第一高等学校の学生寮で頻発しているという盗難事件を題材としている。 その盗難事件について、ひとりの寮生が語りながら...

2023/08/08
谷崎潤一郎の短篇小説「秘密」について

谷崎潤一郎の短篇小説「秘密」について

明治時代後期の浅草(国立国会図書館デジタルコレクション「浅草仲見世の雑踏」より)。   谷崎潤一郎の短篇小説「秘密」は、明治44年11月に中央公論に掲載されている。 当時の作家の年齢は25歳。 「秘密」の登場人物は、 「惰力の為めに面白くもない懶惰な生活を、毎日々々繰り返して居る...

2023/08/06
谷崎潤一郎の探偵小説「途上」を読んだ感想

谷崎潤一郎の探偵小説「途上」を読んだ感想

青空文庫(えあ草紙) 谷崎潤一郎 「途上」 谷崎潤一郎の短篇小説「途上」は、私立探偵が登場する探偵小説である。 偶然を装った数々の手口で、妻を殺した大手会社のサラリーマン湯河勝太郎の「犯行」を、私立探偵安藤一郎が解き明かしていく。 会社帰りの湯河に接触した安藤探偵が、日本橋付近の...

2023/08/02
内田百閒の短篇小説「冥途」について

内田百閒の短篇小説「冥途」について

ランプ型カンテライラスト(作:ブログ運営者)。   「冥途」をインターネットの「コトバンク」で調べたら 「〈冥土〉とも書く。仏教用語で、死者が赴く迷いの世界、あるいはそこへたどりつく道程を意味する。」 とあった。 「冥途」とは、「あの世(冥土)」を仮定して、死者の霊魂が「あの世」...

2023/07/31
ハトメパンチの使い方が阿呆で右肘が痛くなった

ハトメパンチの使い方が阿呆で右肘が痛くなった

アルミ製のハトメとハトメパンチ。 動かさなければ痛みはないのだが、右腕を浅く曲げた状態で力を入れると肘に強い痛みが出る。 痛みは、肘の内側あたりに出ているようである。 症状は一昨日から出始めていて、痛さの程度は今日も変わらない。 昔、手首が腱鞘炎になったときと似たような痛み。 肘...

2023/07/28
内田百閒の短篇小説「花火」を読んだ感想

内田百閒の短篇小説「花火」を読んだ感想

「花火」空想イラスト(作:ブログ運営者)。 牛窓花火大会 毎年夏に、牛窓港で開催される「牛窓花火大会」は、瀬戸内の夜空を彩る催しとして岡山県の観光行事になっている。 この花火大会が大正時代にも行われていたのかどうか、インターネットで調べてみたが、その歴史は不明だった。 内田百閒の...

2023/07/26
内田百閒の短篇小説「流木」を読んだ感想

内田百閒の短篇小説「流木」を読んだ感想

内田百閒集成3「冥途」の中の「流木」のページ。 子どもっぽい ブログ運営者が中学生だった頃、こういう子は確かにいた。 意地が悪くて、なにかというと人を泥棒呼ばわりする子。 小狡そうな小さい目のついた大きな顔まで思い出してしまった。 そういえば、「私」という男も、どことなく子どもっ...

2023/07/17
内田百閒の短篇小説「棗の木」について

内田百閒の短篇小説「棗の木」について

内田百閒集成3「冥途」 ちくま文庫 解説「文字と夢」 ちくま文庫・内田百閒集成3「冥途」の解説は、多和田葉子氏が書いておられる。 「文字と夢」という題名がつけられた解説において、氏は、百閒の小説は 「文字達がどれも妙に生き生きとして見えてくる」 と述べている。 その例として 「件...

2023/07/13
結局は鬼面岩の下でのんびり

結局は鬼面岩の下でのんびり

ジオグラフィカのトラック。 睡蓮沼から大岳・小岳をめざす予定で、酸ヶ湯から笠松峠を越えたのだが。 朝7時ちょっと前ぐらいに睡蓮沼に着いたのに、駐車帯はスキーヤーや登山者のクルマでびっしり満杯。 連休中は6時半でも遅いかな、と思いつつ酸ヶ湯に引き返した。 酸ヶ湯の大岳登山口から入山...

2023/05/03
高田大岳北面尾根半分弱と雛岳北面尾根半分弱を散策

高田大岳北面尾根半分弱と雛岳北面尾根半分弱を散策

ジオグラフィカのトラック。 前回の高田大岳北面ルンゼ右尾根の偵察山行 の途中で眺めた、ルンゼ左尾根を散策した。 山行中、怖いぐらいに吹き荒れた強風は、止むことがなかった。 小沢を五本ぐらい越えたが、沢ごとに、岸のヤブや地面が露出し始めている。 そのおかげで、残雪で埋まった個所を見...

2023/04/22
内田百閒の短篇小説「短夜」について

内田百閒の短篇小説「短夜」について

内田百閒の短篇小説「短夜」が収録されている文庫本。 「かみそり狐」というキーワードでネット検索すると、福島県や鳥取県の民話がヒットする。 それぞれの地域に伝わる民話の共通点は、おおよそ以下の通りである。 村の若者が、村人をだます狐をこらしめてやろうと出かける。 若者は、狐が人をだ...

2023/04/17
雪が激減、おまけに黄砂雪だった八甲田スキー場

雪が激減、おまけに黄砂雪だった八甲田スキー場

地面が顔を見せているふりこ坂コース。 山へ行きたかったが、朝の用事で行けず。 10時頃から八甲田スキー場で特訓。 前回の 「高田大岳北面ルンゼ右尾根」 スキー山行の滑りが、ちょっといただけなかったので特訓して滑りを変えようという老人の「もがき」である。 若い頃は筋力でなんとか滑っ...

2023/04/15

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