泉鏡花の「雪霊記事」と「雪霊続記」の読後雑記 「日本・怪談集」河出文庫 河出文庫の「奇妙な場所 怪談集(種村季弘編)」に、泉鏡花の「雪霊続記」という短篇が収められていたので読んでみた。 雪霊続記 短篇小説「雪霊続記」は、 「機会がおのづから来ました」 という書き出しで始まる。 その「機会」とは、主人公の男性が、お米(よね)さ... 2022/08/27
「苦しくも降り来る雨か神が崎狭野のわたりに家もあらくに」と、藤原定家の本歌取りについて 雨 苦しくも降り来る雨か神が崎狭野のわたりに家もあらくに くるしくも ふりくるあめか みわがさき さぬのわたりに いへもあらくに 万葉集第三巻・二百六十五番歌。 長忌寸奥麻呂(ながのいみきおきまろ)の歌。 他に、以下の表記の作者名もある。 「長奥麻呂(ながのおきまろ)」 「長意... 2022/08/17
玉藻かる敏馬を過ぎて夏草の野島の崎に船ちかづきぬ ブログ管理人が想定した「野島の崎」は、現在、江崎灯台があるあたり。 岩波新書の斎藤茂吉著「万葉秀歌」を、就眠前に、ちょくちょく拾い読みしている。 斎藤茂吉先生も、この書物の拾い読みを薦めていらっしゃる。 「行き当たりばったりという工合に頁(ページ)を繰って出た歌だけを読まれても好... 2022/08/13
飛んで目に入る夏の飛蚊症 「飛蚊症」のイメージイラスト。 今年の夏は、青森市内では暑い日があまり続いていない。 そのせいか、蚊を見かけることが少なかった。 家の中で、蚊の姿を見ることは、ほとんどなかった。 それが今朝、一匹の蚊が目の前を音もなく横切った。 激しい雨の音で、蚊の飛ぶ音がかき消されてしまったの... 2022/08/08
成敗と銃・「安倍元首相銃撃事件」で思ったこと 先月の8日に奈良市内で起きた「安倍元首相銃撃事件」から、もう一ヶ月が過ぎようとしている。 この頃のマスコミ報道は、本年9月に予定されている安倍元首相の国葬のことや、自民党議員と「旧統一教会」との結びつきのことがほとんどだ。 それはそれで、問題なのだろうが、私がもっとも気になってい... 2022/08/06
4回目の新型コロナワクチンを接種 「コピペできるイラスト素材展・爺さんキャライラスト素材集」 より。 集団接種で4回目の新型コロナワクチンを接種してきた。 集団接種会場は、3回目と同じ場所だったが、今日は3回目のときほど混んでなかった。 猛威をふるっている新型コロナウイルス(オミクロン株)に対して、ワクチンの感染... 2022/07/24
旅を夢見た芭蕉「水寒く寝入りかねたる鷗かな」 ユリカモメ。 「コピペできる無料イラスト素材展・鳥イラスト素材集」 より。 芭蕉が貞享三年に作ったとされる発句のなかには、割と私好みのものが多い。 貞享三年は、松尾芭蕉が四十三歳になった年である。 2022/07/23
酷寒の世界を描いたジャック・ロンドンの「焚き火(辻井栄滋 訳)」を読んだ感想 エスキモー犬(狼犬)。 「コピペできる無料イラスト素材展・動物イラスト素材集」 より。 辻井栄滋氏の翻訳によるジャック・ロンドンの「焚き火」を読んだ。 この短編小説の原題は、「To Build a Fire」となっている。 「To Build a Fire」の翻訳者のひとりである... 2022/07/21
手製プッシュアップバーで体力づくり 手製プッシュアップバー。 一ヶ月ぐらい前に、上の写真のプッシュアップバーを作った。 見ての通り、雑な手製である。 これを使って、ちょくちょく腕立て伏せをして体力づくりに励んでいる。 2022/07/15
ストレス解消効果が薄れて、久しぶりに閃輝暗点(せんきあんてん)が出た 閃輝暗点のイメージイラスト。 「コピペできる無料イラスト素材展・医療イラスト素材集」 より。 朝起きてすぐにパソコンを起動させ、仕事のメールチェックをしていたら、久しぶりに出た。 不快な閃輝暗点 が 2022/07/14
豊島与志雄の短篇小説「乾杯ー近代説話ー」読書メモ インターネットの電子図書館「青空文庫」より。 「乾杯」は、豊島与志雄の「近代説話」シリーズ第一作目とされている。 前回の 「沼のほとり」 は第二作目であるとのこと。 2022/07/01
わずかに色づき始めたサンシュユの果実 サンシュユの実が、わずかに色づき始めている。 小雨の朝に公園を散歩したら、この間まで青かったサンシュユの実が、わずかに色づいていた。 黄色っぽい緑になってきた。 2022/06/28
豊島与志雄の短篇小説「沼のほとりー近代説話ー」読書メモ 「沼のほとり」は、河出文庫「日本怪談集」に収録。 傍題の「近代説話」とは、戦後、豊島与志雄が次々と発表した小説につけたサブタイトル。 自身の小説を「説話」風にシリーズ化したものと思われる。 2022/06/26
散歩中のカラスの攻撃 石敷きのスロープを上がって、右手が木立に囲まれた築山。 公園の築山 朝夕の散歩で出かける公園に、遊歩道から1.5mぐらい高い小さな築山(つきやま)がある。 手前のスロープの落差を合わせると、2.5mぐらいの高低差だ。 その小さな山は、森の中のように背の高い木立に囲まれている。 短... 2022/06/22
カルロ・ドッスィの短篇小説「魔術師」を読んだ雑感 「魔術師」が収録されている「19世紀イタリア怪奇幻想短編集(橋本勝雄 編・訳)」光文社文庫。 カルロ・ドッスィの短篇小説「魔術師」を読んで、「死恐怖症」という病気があることをはじめて知った。 高所恐怖症とか閉所恐怖症とか対人恐怖症とか。 それらの症状については、ある程度知っていた... 2022/06/19
深沢七郎の中編小説「絢爛の椅子」を読んだ感想 深沢七郎著「絢爛の椅子」 特徴 この小説には、ところどころに「・・・のである。」とか「・・・のだ。」とか「・・・った。」とかの語尾で閉じられる文が、畳みかけるように繰り返される箇所がある。 それが、文章の特徴となっている。 その箇所は、主人公の独白体なのだが、くどいように同一語尾... 2022/06/17
草取りの後にマスクを外したら、マスクにマダニが食いついていた 背の高い草におおわれて、スギナが伸びない。 午後から、事務所の裏の草取りを敢行。 上の写真のように、背の高い草がゆく手を阻んでいるから、「草取りを敢行」なのだ。 そういう気分でないと、とてもこの草やぶを除去できない。 2022/06/10
蜂飼耳の小説「ほたるいかに触る」を読んだ 蜂飼耳氏略歴。 叔父が死んだ。 という書き出しではじまる短い小説「ほたるいかに触る」を読んだ。 作者は蜂飼耳(はちかい みみ)。 死んだ叔父は、ほたるいかの町のそばに住んでいた、と書かれてある。 ほたるいかと言えば、北陸のあの町だろうか。 2022/06/10
伊藤人誉(いとう ひとよ)の短篇「穴の底」を読んだ感想 伊藤人誉著「穴の底」が収録されている「名短編ほりだしもの」。 穴の底に転落する ちくま文庫の「名短編ほりだしもの」を、ときどき読んでいる。 その短編集のなかに「穴の底」という短い物語がある。 著者は、伊藤人誉(いとう ひとよ)という作家。 2022/06/08
七里長浜の砂地に群生していたハマヒルガオの花 高山稲荷神社裏の七里長浜。 高山稲荷神社裏の海岸を散歩していたら、淡いピンク色の花の群生が目に入った。 七里長浜と呼ばれている海岸の砂地のところどころに、海辺の花であるハマヒルガオの群生が点在している。 2022/06/04