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2015年 2月のアーカイブ
新緑の森と苔清水の流れ

新緑の森と苔清水の流れ

春雨のこしたにつたふ清水哉 松尾芭蕉 この句の前書きに「苔清水」とある。 「苔清水」とは、岩に生えた苔の間を流れる清らかな水のこと。 奈良県吉野郡吉野町吉野山、西行庵の近くに「苔清水」という名水がある。 「奥千本苔清水」とも呼ばれている。

芭蕉、吉野で花見する

芭蕉、吉野で花見する

旅の途上句を詠みながら、吉野に着いた芭蕉は、花見に打ち興じる。 桜がりきどくや日々に五里六里 松尾芭蕉 「桜」と前書きがついている。 「きどく」とは、奇特(きとく)。 「きどく」を「感心なさま」という意味で、この句を読んでみる。 すると、 …

芭蕉、吉野へ旅立つ

芭蕉、吉野へ旅立つ

「笈の小文」の旅は続く。 長く逗留していた伊賀・上野や伊勢を離れ、いよいよ、吉野へ向かう芭蕉ご一行。 よし野にて桜見せふぞ檜の木笠 松尾芭蕉 この句に、前書きとして添えたのか、「乾坤無住同行二人(けんこんむじゅうどうぎょうににん)」とある…

芭蕉の劇場「神垣やおもひもかけずねはんぞう」

芭蕉の劇場「神垣やおもひもかけずねはんぞう」

「笈の小文」には、この句の前書きは書かれていない。 ネットで調べていると、「芭蕉翁略伝と芭蕉連句評釈」という「書物」を見つけた。 「幻窓湖中 著(他)」とある。 その書には、前書きとして、次の言葉が添えられている。 「十五日、外宮の館とい…

芭蕉が心引かれる「御子良子の一もとゆかし梅の花」

芭蕉が心引かれる「御子良子の一もとゆかし梅の花」

この句にも、前書きの言葉がある。 「神垣のうちに梅一木もなし。いかに故有事にやと神司などに尋侍れば、只何とはなし、をのづから梅一もともなくて、子良の館の後に一もと侍るよしをかたりつたふ。」 御子良子 (おこらご) の一 (ひと) もとゆかし梅の花

芭蕉が好感を覚えたワイルドな風景「いも植えて門は葎の若葉かな」

前書きに「草庵の会」とある。 ネットで調べると、「草庵の会」とは、伊勢・船江町の大江(たいこう)寺境内にあった二条軒(二畳軒・二乗軒)とのこと。 この句の初案は「藪椿(やぶつばき)門(かど)は葎(むぐら)の若葉かな」であったらしい。 「笈…

「梅の木に猶やどり木や梅の花」松尾芭蕉

これもサロン的な句で、あまり面白味が無い。 前書きに、「網代民部雪堂に会」とあるから、句会の「挨拶句」なのだろう。 梅の木に猶 (なお) やどり木や梅の花 松尾芭蕉 「やどり木」とは、宿主の樹木に「寄生」する宿り木(ヤドリギ)のこと。 宿り木は…

全大腸内視鏡検査の説明書(兼同意書)

全大腸内視鏡検査の説明書(兼同意書)

大腸内視鏡定期検査 前回の大腸内視鏡検査から1年ちょっとが過ぎ、そろそろ検査をしなければならない頃になった。 前回の検査で、切除した方が良いと診断された3㎜のポリープは、まだ切っていない。 お腹の不調 去年の暮れから、お腹の調子が悪い。…

「物の名を先づとふ芦の若葉哉」松尾芭蕉

「物の名を先づとふ芦の若葉哉」松尾芭蕉

物の名を先 (ま) づとふ芦 (あし) の若葉哉 松尾芭蕉 この句の前書きに「龍尚舎」とある。 芭蕉が「龍尚舎」というサロンのなかで詠んだ句なのだろう。 世間に向かって投じられた「句」、一般の読者に対して開かれた「句」では無いようだ。 内輪での会…

「此山のかなしさ告よ野老掘」松尾芭蕉

「此山のかなしさ告よ野老掘」松尾芭蕉

句の前書きに、菩提山(ぼだいせん)とある。 そこで、「伊勢 菩提山」で検索してみると、「菩提山」とは「菩提山神宮寺」のことだとわかる。 今度は「菩提山神宮寺」で検索。 「観光三重」というサイトの、ふるさと三重、再発見の旅>コース一覧>コー…

芭蕉の閉鎖的な着物「裸にはまだ衣更着の嵐哉」

芭蕉の閉鎖的な着物「裸にはまだ衣更着の嵐哉」

「撰集抄(せんじゅうしょう)」という説話集がある。 これは、江戸時代の頃まで、西行のオリジナルと信じられていた。 ところが、西行が没してから後の人が西行に託して書いたものだと判明。 現代では作者不詳となっているという。 その「撰集抄」にあ…

「何の木の花とはしらず匂哉」松尾芭蕉

「何の木の花とはしらず匂哉」松尾芭蕉

この句を読んだとき、「なんじゃもんじゃの木」のことが頭に思い浮かんだ。 「なんじゃもんじゃ」とは、見慣れない立派な植物、怪木や珍木に対して地元の人々が付けた愛称だと、ウィキペディアにある。 明治神宮外苑にある「なんじゃもんじゃ」が有名。 …

こういうこともあるんだね、暖冬のため湖面が凍らない小川原湖

青森市は天気が悪いので、犬の散歩がてら、小川原湖にドライブ。 上北町は晴れていて、風は冷たいが、陽光が温かい。 一昨年(2013年2月11日)に来たときは 、湖水浴場側(南岸)も岸辺が凍りかけていたのだが、今回は氷のかけらも無い。 やはり、…

芭蕉の遠望「さまざまのこと思ひ出す桜哉」

さまざまのこと思ひ出す桜 松尾芭蕉 藤堂家の句会に招かれての作と言われている。 藤堂家とは、芭蕉が青年時代出入りしていた藤堂新七郎家のこと。 句会は、藤堂新七郎家の下屋敷で開かれたらしい。 下屋敷は、芭蕉生家の裏手にある。 その下屋敷の…

「丈六にかげろふ高し石の上」松尾芭蕉

「丈六にかげろふ高し石の上」松尾芭蕉

かつて、そこに在ったものは、今は見えない存在になっていても、そこに在り続ける。 多くの人々が、そこに在ることを望んだものは、たとえ姿を消しても、そこに在り続ける。 芭蕉には、そういう思いがあったのだろうか。 あるいは、そういう思いを伝えた…

芭蕉の春の句

芭蕉の春の句

前書きに「初春」とある。 春立ちてまだ九日の野山哉 松尾芭蕉 この句は、伊賀・上野の「風麦亭」での挨拶句と言われている。 「春立ち」は立春のこと。 「春立ち」と「野山」という言葉で、春めいた雰囲気が感じられる。 「まだ九日」は、この地は、こ…

芭蕉の寝正月「二日にもぬかりはせじな花の春」

芭蕉の寝正月「二日にもぬかりはせじな花の春」

前書きに、「宵のとし、空の名残おしまむと、酒 のみ夜ふかして、元日寝わすれたれば、」とある。 大晦日の夜に、今年の空が暮れていく余韻がいとおしくて、酒を飲んでいたら夜更かししてしまい、元日の日の出を寝坊して見ることが出来なかったので・・・…

芭蕉の帰郷「旧里や臍の緒に泣くとしの暮れ」

芭蕉の帰郷「旧里や臍の緒に泣くとしの暮れ」

芭蕉は3年ぶりに故郷の生家にもどってきた。 貞享元年の「野晒紀行」の旅以来の帰郷である。 そのときの帰郷では、 「手にとらば消えんなみだぞあつき秋の霜」 と、前年(天和三年六月)の母の死を悲しんで句を詠んだのだった。 44歳の初老の身で、冬場…

芭蕉の無念「徒歩ならば杖つき坂を落馬哉」

芭蕉の無念「徒歩ならば杖つき坂を落馬哉」

「笈の小文」には、『「桑名よりくはで来ぬれば」と伝日永の里より、馬かりて杖つき坂上るほど、荷鞍うちかへりて馬より落ちぬ。』という前書きがある。 (日永の里:現・四日市市・日永) 徒歩 (かち) ならば杖つき坂を落馬哉 松尾芭蕉 この句を「徒歩な…

浅虫温泉森林公園をスキー散歩

好天が期待できる祝日。 犬の散歩と、除雪車が残していった雪塊のあと片付けに時間を取られた。 家を出たのが9時半頃。 コンビニに寄ったりして、浅虫水族館駐車場へは10時20分頃到着。 広い駐車場は、空いていた。 浅虫水族館駐車場の端っこを…

故郷へ向かう芭蕉「旅寐してみしやうき世の煤はらひ」

故郷へ向かう芭蕉「旅寐してみしやうき世の煤はらひ」

いよいよ芭蕉は、生まれ故郷の伊賀上野に向かう。 いったい、名古屋に幾日滞在したのだろう。 その名古屋を出発する時が来た。 「師走十日余、名ごやを出て旧里に入らんとす。」と「笈の小文」にある。

芭蕉の挨拶句「香を探る梅に蔵見る軒端哉」

芭蕉の挨拶句「香を探る梅に蔵見る軒端哉」

名古屋で、裕福な商人が開催する「句会」に招かれた芭蕉は、そのお礼として挨拶の句を詠む。 こういう「句会」に慣熟している芭蕉は、巧みに挨拶の句を作る。 おべんちゃらを含め過ぎてはダサい句になってしまう。 さらりと相手の自尊心をくすぐらねばな…

芭蕉の雪見の句

芭蕉の雪見の句

江戸や京の粋人達は、雪見、花見、月見と、季節の節目に出現するものを眺めて、自然の変化を楽しんでいたようだ。 雪国では、1メートルも積もった雪のなかで、雪見などという遊びは、お呼びでない。 たまに白い雪が、庭などにうっすらと積もり、たちまち…

ロングショットとクローズアップ「箱根こす人も有らし今朝の雪」

ロングショットとクローズアップ「箱根こす人も有らし今朝の雪」

芭蕉が、遠い場所の出来事を思い描くと、私たちは、それを映像のようにイメージしてしまう。 今度は身近な出来事を指し示す。 私たちは、その対比を、しらずしらずに楽しんでいるのかも知れない。 箱根こす人も有らし今朝の雪 松尾芭蕉 「有るらし」とは…

社殿を飾る白い花「磨なをす鏡も清し雪の花」

社殿を飾る白い花「磨なをす鏡も清し雪の花」

熱田には何があったのか? 芭蕉は、渥美半島の厳しい旅からもどって、熱田(現・名古屋市熱田区)に宿泊。 熱田は東海道・宮宿(熱田宿)の宿場町。 熱田神宮の門前町として栄えた所。 芭蕉は、3年前の「野ざらし紀行」の旅で熱田神宮を訪れている。 …

与謝蕪村の雛祭り「雛祭る都はづれや桃の月」

与謝蕪村の雛祭り「雛祭る都はづれや桃の月」

今は、時期的には厳冬期。 でも、青森はこのところ春めいている。 来る日も来る日も雪降り、という頃なのに。 道路の雪が融け出して、乾いたアスファルトが顔をのぞかせている。 吹雪の中で、春を待ち望む。 春は雛祭りとともにやってくるという思い。 …

芭蕉の旅の希望「鷹ひとつ見つけてうれしいらご崎」

芭蕉の旅の希望「鷹ひとつ見つけてうれしいらご崎」

ついに芭蕉は、保美村で杜国と再会する。 *保美村:ほびむら。渥美半島の先にある村。現・田原市保美。 *杜国:とこく。坪井杜国。空米売買の罪で、名古屋から保美村に追放されている芭蕉の愛弟子。 名古屋から保美村まで同行した越人(えつじん:越智…

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